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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第五章 狂恋少女常守
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ラスト5人

いやはやすみません



急な体調不良で執筆できなかったもので

 っと、確か戦争については言ってはいけないんだっけ。



「戦争?」

「言ったのは自分だけど忘すまないが忘れてくれ。下手したら僕が殺されてしまう」

「そ、そうか...」



 よし。これで大丈夫だろう。



「...着いたぞ」



 キーゴイがそう言った。なんと、話している間に着いてしまったらしい。



 意外と話していた時間が長かったのか、それとも少し休憩しただけでスタミナが復活したのか。どちらなのだろうか。



「あれ、でも真っ暗だよ?」

「外は夜だ。出口からの光は届かないのも無理はない」

「ここが直接外につながっているわけではないのか」

「そうだ。この奥がつながっていて、防犯のためかなりの距離を歩くことになる」

「長いのかあ」



 防犯上仕方ないことではある。ここから敵が入ってきたらダメなわけだし。



「歩くしかないのだから諦めろ」

「女の子には優しくしなきゃダメだよお?」

「あいにく<ゴブリン>に女子はほとんど生まれないんでな。俺も見たことがない」



 へえ、女性の<ゴブリン>って少ないのか。



 それも国を作るレベルで繁殖した<ゴブリン>の王が言うんだ。確率としては限りなく0に近いのだろう。



「私は見たことあるぞ」



 ...え?



「なんだと!?」

「<伝説の20人>の内1人、プリーリがそうだからな」

「あっ、そういえば...」



 えっそうなん?<伝説の20人>って本当になんでもいるんだな。



 キーゴイが驚くレベルのことだ。相当にレアなことなんだろうな。



「すまない、その話を詳しく聞かせてくれないか?」

「外に出たら...と、そういえば言っていない残り5人の中に入っていたな。ちょうどいい、今のうちに紹介しておこうか」

「おお、それなら是非ともそうしてくれ」



<ゴブリン>か...一体どんなことがあったら<伝説の20人>になったのやら。



「改めて、名前はプリーリ。神官ではなく鑑定士で、つまりは後方にずっといるタイプだ。<鑑定士プリーリ>と呼ばれている」

「鑑定...ってことはリーシャみたいな...」

「<鑑定眼>、を昇華した<千里眼>、を彼女はさらに昇華した。そのためこの世で彼女しか所持していない<魔義眼>である、<愚かな眼(アイマイミーマイ)>を所持している」



<魔義眼>...また聞きなれない言葉が出てきたな。



「<魔義眼>と言うのは?」

「義眼はわかるか?無くなった眼球の代わりに入れる丸い奴だが、それを<魔眼>にしたものを言う。<魔道具>の一種だな」

「なるほどな」



 結構シンプルだった。でもわざわざそれをする理由なんてなさそうだけど...



 まああるってことはニーズがあるのだろう。



「彼女の場合は白金であることもあって、性能は他の同様の<魔義眼>と比べて一線を画している」

「具体的には?」

「最上級の[鑑定]は当たり前、心を読むのも朝飯前、未来と過去を見るのも自由自在、極め付けは他人の記憶すら完全に把握できると言っていたな」

「うっわチートすぎ」

「あまりにも強すぎるからな。次に話すキースの元にずっと一緒にいた状態で前線に出てもらってた」



 相手の手の内がわかっている、というのは戦闘においてとても重要だ。なぜならそれに対する対抗策を考えて戦うことができるから。



 しかもそれがリアルタイムでわかるのなら尚更。初見の敵だってへっちゃらだろうな。



 で、キースって誰?



「キース。苗字はないクソ野郎だ」

「クソ野郎って」

「文字通り、クソ野郎。山から出てきたばっかりのプリーリを連れて賭博場へ行くくらいにはな」

「そんなことやってたんだ...」

「もちろん大勝ち、パーティのために使う金として運用していたから、十年はなくならなかった」

「勝ちの領域通り越して搾取の領域じゃないか...?」

「それだけ何もかもがわかるというのは強いんだよ。と、そういえばこれはキースの話だったな」



 いつの間にか脱線していたキースさんかわいそう。



 いや本当に可哀想なのか?アンジェリアさんがクソ野郎と言うレベルのクソ野郎だから、別に可哀想ではないかもしれない。



「あいつは指揮者という職業でな。<キース、華麗なる指揮者>とか自分で名乗っていた記憶がある」

「へえ」

「...ような、ないような」

「ええ?」



 なんでここまで全員覚えていないのにこいつだけ覚えていないんだ。



 それほど記憶に留めておきたくなかったのか?



「ま、まあクソ野郎だが指揮者としての能力は確かだ」

「そういえば、指揮者って?」

「団体を指揮することに秀でたものがなるとされる職業でな。まあとどのつまり私はリーダーであるにもかかわらず全体の指揮はこいつに任せていた」

「それでよかったのか?」

「指揮以外がダメな男だからな。戦局はその全てを見渡し尽くし見極め最適かつ最善の行動を導き出しそれに沿って行動させることに秀でたやつだ」

「顔だけダメ人間みたいな」

「ちなみに顔もダメだ」

「本当に指揮だけ...」



 指揮以外がクソなだけで指揮は完璧な男て。



 それは...なんか、可哀想に......



  ...ならないか。



「彼が持つ<クレッシェンド(御旗)>は、彼が指揮する人間全員のステータスになんらかのバフが、それも対象に対し最適解のバフがかかるとんでもない指揮棒だ」

「それを振っているだけで勝利する確率は上がりそうですね」

「ちなみに全て高倍率の乗算だから、対象が強ければ強いほど大きくバフがかかる仕様でもあるな」

「つよーい」



 本当に指揮に全振りした人なんだなあ。



「そして...次は2人同時に紹介しようか。キリとリン、兄妹だが中が良くずっと一緒に行動している」

「キリと」

「リンか。可愛らしい名前だな」

「やっていることは可愛くないがな。彼女らは2人で1つを体現した存在でな、職業は仙人と呼ばれる彼女らのみのものだ」

「そんなのってあり?」

「ありだ。だからこそ<伝説の20人>は伝説たらしめるんだ」



 仙人...あ、キリとリンで麒麟か。



「異世界から自分の足できたという彼女らは、私たちが見たことのない...いや、そういえばもう完全に解明はされていたんだったか。まあともかく、仙道という摩訶不思議な術を使う」

「解明されているのなら摩訶不思議ではないようn」

「通り名は<麒麟仙人>。彼女らが自分から名乗るよう言っていたものだ。ちなみに彼女らは白金(パム)級武装を扱わず、己の肉体だけで戦っていた」

「拳闘士との違いは?」

「ズバリ、威力だろう。攻撃力だけなら拳闘士が勝っているが、立ち回りは仙人が上手を行く」

「なるほど」



 つまりどっちも注意しろと。了解だ。



「さて、最後を飾るのはロボンだ。神を自称していt」

「「「待て待て待て待て」」」

「え?」



 ロボン!?今ロボンって言った!?



 え、なんであいつが!?え、え!?



 その名前をここで聞くことになるとは思わなかったけど、何より驚くのはこの世界にすでにいることだよ!?



 ま、まあ確かにナイルの目は大分薄くなっただろうけどさ。で、でも...



「...さすがだな、マリア。お前と、その部下も。その名前が如何に異質であるかをよく理解しているらしい」

「当たり前だ!この世界で最も神話の知識を有しているのは僕だぞ!」

「私もまだマスターから学ばせてもらっている最中ですが...しっかりと一覧は見ましたから」



 ここにいるはずがない。それがとりあえず導き出せる答えだけど...



 名前が同じだけ?いや自分で神を自称しているって言ってて...



「えっと、どういうことだ?私にはあまり理解できないのだが...」



 ああ...そういえば、アンジェリアさんは未履修か...






「ロボンっていうのは、えっと、簡単に説明するならだけど、ようは僕がいた地球っていう星に住んでいて、いつもはそこから出られないはずの神様のことなんだ。だから、クトゥルフ神話を知っているやつは全員反応したんだけど...」

「ど?」

「...反応しなかったってことはだ。メェーちゃん、知ってたね?」

「てへっ!」

???「主からのメッセージだ。これから4日間投稿するように、とのことだ」

俺「えっ」

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