表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第五章 狂恋少女常守
241/402

>キング・ゴブリン<戦⑨ 初手ぶっぱ

ティ●●ン楽しい

 片足によるダッシュはそこまで速くないが、もはや<魔力>を気にせずに<魔力撃>を行使できるためものすごい速さを実現した私の走り。



 それは私の予想を遥かに超えて。一歩の内に醜悪王の前へと踏み込んだ。



「何!?」

「<魔力撃>」



 右手のひらを突き出して醜悪王に当てれば、



 ドゴン!!



 という重い音が鳴り響き、吹っ飛んでいった。



「ぐ...」

「どうやら五臓六腑にダメージが入っているようですが、まあ当たり前か」



 右手に持っている醜悪王の腹だったものを、私の右手にある口で貪る。



 触れただけで肉体を抉るとは、さすがは私と言ったところでしょう。



「しかも...これだけではない」



 右手の<メヌー・リング>を覗き込めば、私自身のステータスが開示される。



 ーーーーーーーーーーーー

[名前] イゴーロナク

[性別] ■■■■ [年齢] ■■■■■■

[借体] マリア

[到達点] Lv34/81


 HP 0/0 MP 0/0


 ーステータスーーーーーー


 筋力 2910

 体力 2910

 敏捷 2620

 知性 ■■■■■■■■■

 精神 -1

 魔力 0


 ースキルーーーーー


 魔力使用 Lv1(MAX)

 <魔力撃>に慣れたもの Lv10

 心身操作 Lv1(MAX)

 異形の(イゴーロナク) Lv1

 弱体化 Lv47

 開錠 Lv1(MAX)


 ーーーーーーーーーーーー



「どうやらまだ私は顕現しきっていないらしい」

「ちっ、やっぱりそうかよ...!」



 はっきり言って今からでもスキルの説明を読みたい気持ちは山々なので読みましょうか。



 ーーーーーーーーーーーー


 魔力使用 白金


 このスキルを持ったものは<魔力>を使わずとも魔法及び<魔力>を使用する行動ができるようになる。

 つまり実質無限の魔力。

 でもそれらの行動に<魔力>は付加されないので注意が必要。


 ーーーーーーーーーーーー


 いいですね、このスキル。



 私はもとより移動から攻撃まで全ての行動に<魔力撃>、つまり<魔力>を使用する身。



 このスキルさえあれば本来起こるはずのMP切れが起きなくなると。まさにチートスキル、白金に相応しい能力です。


 ーーーーーーーーーーーー


<魔力撃>に慣れたもの 緑


<魔力撃>に慣れたものが得られるスキル。<魔力撃>が強化される。

 もう少しで一人前、頑張れ。


 ーーーーーーーーーーーー


 これもいいですね。とても相性がいい。



 おそらく何度も何度も<魔力撃>を使用していたからでしょう。回避行動に無意識のうちに<魔力撃>の勢いを推進剤として利用していたのもこのスキルを得た影響でしょうか。



 MP10程度で、推進力になりうる爆発は本来出せませんからね。


 ーーーーーーーーーーーー


 心身操作 金


 このスキルを持つものが何かを乗っ取った場合、なんの後遺症もなく完全に乗っ取ることができる。

 しかもそれを自分のもののように扱えるし、傷ついたとしても本来持つ体に、あるいは他の体にフィードバックは一切ない。

 コントロール系のスキルや魔法を扱うなら是非とも欲しいスキルだ。


 ーーーーーーーーーーーー


 これは...私の従来の特性をスキル化したものですか。



 なんでもスキルにしないといけないのは少し不便ですね。



 ーーーーーーーーーーーー


 異形の(イゴーロナク)


 最も取得しやすく、そして最もタチの悪い[異形の体]。

 体の反発性の向上、頭部の不要化、手のひらに口がつくなどたくさんの特徴を持つが。

 何より最も大きい特性は■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。


 ーーーーーーーーーーーー


 ...ふふふ。



 ーーーーーーーーーーーー


 弱体化 青


 文字通り弱っている時に得るスキル。所持中は現在の<到達点>がスキルレベルだけ減るようになる。

 ちなみにだがそれによってHPが0になると普通は死ぬ。


 ーーーーーーーーーーーー


 これは今この状態を無理やり<魔力解放>引き出しているからでしょう。



 すなわち主導権が完全に私に移れば...



 ーーーーーーーーーーーー


 開錠 なし


 お前がまたバグを起こしてくるのを待っているぞ。

 速く起こされればその分、治すのに必要時間の短縮にもなる。


 ーーーーーーーーーーーー


 これはイスの偉大なる種族からのメッセージでしょうね。



 確かに、私は枷からある意味で脱却している。本来神話生物が全員持っているはずの弱体化スキル、例えば[呼ばれたもの]などのそれがない。



 だから開錠。鍵がなくなっているそれはすぐに誤作動を起こすというわけだ。



 と、こんなものですか。意外に全て見るのにそこまで時間がかかりませんでした。



 さすがは[思考加速]ですね。



「さて...この程度ではないでしょう?どうやらあなたも...」



 そう言いつつ醜悪王を見れば、緑色の皮膚には鱗が形成されつつあった。



 ...面白い。



 どうやら本当に交雑種になる方法を見つけているみたいだ。

うーん、チート

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ