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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第五章 狂恋少女常守
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<キング・ゴブリン>戦① 牽制

あくまでも牽制なので、次はストレートです。



まだまだ書きますよ

「ダカラ、ソノワビトシテ。ホンキダス」



 ゴゴゴ...



 瞬間、空気が震えだす。その震えはどこからくるのか。



「オオオオ...!」

「くっ...この力は無視できんな!」



 もはや言わずともわかる、目の前で力を解放している<キング・ゴブリン>を妨害しようとするアンジェリアさん。



 しかし力が強すぎる。ただの気合いだけで生まれた風圧が僕たちを襲ってくる。



 その強さは片手片足じゃ何かに捕まっていないといないレベルであり、そんな状況である僕は必死にリーシャの手を握らないと死んでしまう。この速度で壁にぶつかったら、確実にトマトと同じになる。



「!!!...グウウ!!!」



 風が止み、そして現れるその姿。変わったものといえば、筋肉だろう。



 真っ赤に赤熱したその肉体は、明らかに膨張しているそれで持っている大きな棍棒の威力は計り知れn



「ヌウウウウ!!!」



 バキバキバキ!!



 地面を叩けば生まれる亀裂。割れた地面から出てくる破片が頬を掠める。



 ...超熱い。どうやらその熱気によって熱々になっているらしい。



「なんて熱...!」



 距離にして20mは離れている、のにも関わらず伝わる熱量は、在りし日のドラゴンブレスを思い出す。



 あれと同等とはいかないものの、一歩手前なのは間違い無いだろう。



「グウウ、ガアアア!!」

「っ、来るぞ!」



 走ってくる筋肉の塊。直線的なため回避は簡単だ、が。



「熱っ!!」

「大丈夫ですか!?」

「た、多分...やけどしたけど、動けない程じゃないよ」



 通り抜けただけでこの熱さ。おかげで腕と足の断面から出てくる血は止まりました。もうほとんど出てなかったけど。



 まあそんなこと気にしてこないだろうけどね。あの筋肉の塊は。



「グググウ!!!」



 なんの脈絡もなく行われた棍棒の振り回しは、残った風圧だけで避けた者を吹き飛ばし、そして避けられなかった者を観客席まで肉片にしながら飛ばした。 



 ...今ので2人。もう体力がない状態でこんなもの避けさせられるのはまじできつい。



 でも諦めない。外に出たいから。



「今だ!」



 棍棒を振った後はどうやら隙が大きいらしく、それを理解した僕らはすぐに殴りに行く。



 殴って殴って、あいつが動き出したところで離脱する。というか熱気がすごすぎてろくに攻撃ができない。



 近づけば近づくほどその熱気は強くなり、肌を焼き肉を蒸すからだ。



 そして無理に離れれば



 バキィ!!



 背中から声も出せない程速くに粉々にしてくる。



 見てるだけで痛い。でも自分はくらってないんで無問題ではある。



 周りの観客たちは...どうやら本当に観客らしい。武器を持ってはいるもののあくまでも持っているだけらしく、それで攻撃してきたりとかは一切ない。



 雰囲気作りなの



 ブン!



 思考の最中にもくるその好機をなんとか躱し、そのままのステップで<魔力撃>。



「ふっ!!って熱い!!」



 直で触るともっと熱い。普通にブレスよりも熱い。



 これは...ちょっと辛いな。遠距離攻撃はないし、でも攻撃するたびこっちにはダメージ。



 さて、どうしたものやら。

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