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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第五章 狂恋少女常守
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のべ9もの障壁

深きものとの交雑種は、その名の通り"深きもの"という神話生物の血が濃くなって、まあ理由はさまざまなんですけど、それによって顔が特徴的なものになった人間のことです。



ぶっちゃけただキモいだけですね。

 走る僕ら。追ってくるやつ。



 がそこまで早くない。ぬちゃぬちゃと、濡れている脚で走ってくるだけだ。



 が。



「下手に接近すれば死ぬぞ!気をつけろ!」



 リーダーはそう言っている。というかそう。



 だって、今の僕たちは別に鎧を着ているわけじゃないし、なんなら裸だ。



 そんな状態の女性が、まともに大人の男性の同等の一撃をもらったらどうなるか。



 この世界基準なら、おそらくパンチ一発だけで死ぬだろう。たとえ神話生物の中でも下から数えた方が早い存在であるインスマス顔どもだったとしてもね。



 ...ただ、一つ疑問なのは、



「なんで、あいつがここにいるんだろう」

「どういうことですか!?」

「ああ...リーシャ、この近くって水辺なのかな。海でも、湖でも、何か大量の水が近くにあるとか、そういう感じなの?」

「え!?えっと、多分」

「それはない。シウズ王国は内陸地で、カウラの周囲10には川すらない」

「地下水も?」

「それは...わからない」

「なら、もしかすると近くに地下水か、地底湖のようなものがあるかもしれない」

「どうして?」

「あいつら、本当は海の近くにいるはずだから」



 あるいは誰もいないだろう洞窟内とかだけど、ここは上も下も人と<ゴブリン>で埋め尽くされているからそれはない。



 あったとしても、ここの近くに地下水があってそこから来ているはず。



 ...インスマス顔。またの名、というか種族名としては深きものとの交雑種が正しいだろう。



 奴らはとある<神話生物>と人間のハーフで、特徴としてはめっさブサイクなことが挙げられる。



 そしてそれ以外に人間となんら変わりない生物だ。



「あれ?見た目に反してかなり弱い?」

「いやいや、逆にいえば人間の持つであろう全ての要素をそのまま持って、人間が本来持たない知識を持っている存在だよ」



 確かに人間と変わらないから弱く見えるけど、そもそもこの世界の人間は異常だからね。



 もしこの世界の人間を基準にして考えるのなら、こいつはただの雑魚以上の敵だ。



「言っている事のほとんどがよくわからないですが、つまり逃げた方がいいんですね!」

「そういう事!」



 ただ、一つ問題がある。



 こいつらがなぜここにいるかわからない以上、その理由は可能な限り多く考え、思考する必要がある。



 そして、もしもなんらかの魔法か何かでこの世界に召喚、あるいは一般人が変身させられているのだとした






「何かいる!って、またこいつか!?」



 他のレジスタンスの一人がそう言った。



 見れば、そこにインスマス顔が2体。



「な...何を、食べているんだ、あれは?」

「人間の肉ですね」

「普通なら食べないはずだけどな」



 食屍鬼じゃあるまいし。



 だけど、ここで食べているということと2体いるということを踏まえるに。



「こいつらここ原産で、多分ここに放牧されてる!」

「はあ!?」



 おそらくなんらかの魔法の可能性が高いと思うけど、じゃあ誰がこいつらを?



 >キング・ゴブリン<?それともその配下か?



 そして...どうやってこいつらを?クトゥルフ神話を知らない限りは召喚することも...



「...いや、できるな。適当な<魔法陣>でメェーちゃんを召喚したのは記憶に新しい」

「逃げるルートは!」

「ある。ついてきて」



 走る。出るわ出るわインスマス顔どもは、僕らを見つけたらすぐに追いかけてくる。



 幸い足は遅いから追い付かれることはなく、階段には辿り着けるだろう。



 が。



「ギギャ!」

「そりゃいるよねえ!下でなんかガヤガヤしてんだもん!」



 上から降りてきたのだろう。<ゴブリン>が1体いた。



「さてどうす」

「強行突破するぞ!」

「...え?」

そろそろネタが尽きてきました。



毎日投稿者の脳内は一体どうなってるんですかね。

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