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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第五章 狂恋少女常守
196/402

定価300円のおやつ

つまりこれだけ

「......ん、時間かな?」



「みたいだな...すまない、君にはいつも」



「いいよ別に。僕だってやりたくてやってるわけじゃないけど、やらなきゃ殺されるのはお互い様だからね」



「そうか...そうだ、そういえばお前はレジスタンスについて知ってるか?」



「あー...」



「どうした?」



 "ここからは読唇で喋れるかな?"



「ふむ、そう言うことか」"問題ない"



 "はは、一般人でも読唇が使えるのか。なんというか、この世界ってやばいね"



 "読唇の方がいい時もある。もちろん、それを読み取るのに時間をかけるから戦闘時にはできないが、隠れて動くなら喋るよりもいい"



 "だね"



 "それで?知ってるのか?"



 "知ってる。なんならその一員"



 "なるほど...やはり噂は本当だったか"



 "噂?"



 "最近、<ゴブリン>が言っていたんだ。地下の奥でレジスタンスができているってな"



 "うわあ筒抜け。情報源はどこだ?"



 "こうも言っていたぞ。あいつのおかげで色々知れる、とな"



 "あ、内部に裏切り者がいる感じか"



 "おそらくその可能性が高いだろう"



 "ちなみにおじさんじゃないよね?"



 "そんなわけあるか。もしそうだったら、こうして会話する意味がない"



 "それもそうか。僕から情報は何も得ていないわけだしね"



 "...レジスタンスは何階にいるんだ?"



 "おじさんこそ何階にいるの?"



 "俺か?俺は7階のはずだが"



 "じゃあそこよりも下かな"



 "何?そんな下なのか"



 "そうなんだよね"



 "...一応聞いておくが、レジスタンスの最終目標は"



 ">キング・ゴブリン<の撃破"



 "だろうな。それをかなり深くから行うのか?確か>キング・ゴブリン<は1階だろう?"



 "うん。でも成さないと僕たちは自由になれない"



 "まあそうだな。よし、俺も協力しよう"



 "ほんとに?"



 "ああ。おそらくだが階段を使って駆け上がっていくのだろ?"



 "というかそれ以外に道はないかな"



 "なら7階についた時に合流すればいい。幸い俺たちもこの状況を続けたいとは思っていないからな"



 "そうだろうね。今思い出したけど、確か男性の間で流行病が..."



 "ああ。俺は問題ないからこうやって君の元にいるが、かかっているやつはほぼ動けない"



 "ならこっちもマル秘情報。実はこっちでも病気が流行ってるんだよね"



 "そうだったのか!?"



 "というか僕が来た日の時点で2割が病気だった"



 "...性病か"



 "あたり。僕は問題ないけど、たとえ無事だったとしても帰ったらすぐに治療必須だろうね"



 "なら、俺たちもそれの可能性が"



 "Exactly。女性から感染してると思う"



 "すでに時間的猶予もない、ということか"



 "メンバーを集めようにも、入ってくる人間よりも離脱せざるを得ない人間の方が多い状況だから、本当にまずいよ"



 "いつ開始するのか、予定はあるのか?"



 "多分2週間以内"



 "了解した。俺たちも集まって合流の準備を進めることにするよ"



 "わかった"



「さて、それでは仕事に戻るか。君も頑張れよ」



「ははは、頑張るよ」



 ============================================



「...」



 ...やあ。僕。早速だが喋らないでくれ。



「...」



 とは言っても流石にわかってるか。現在は10階、階段に向かって一直線の状況。



「...」



 あ、僕の心の中を読めるミアさんとリーシャは僕の肉体が生き返ったことは言わないでね。



 この9人の中に裏切り者がいる。というか<ゴブリン>に情報を流してる奴がいる。



「「...!」」

「...」

「ん?ミア、リーシャ、どうかしたのか?」



 あら、アンジェリアさん。



 何にもありませんよ。ええ、何もありません。



「...すみません、ちょっと物音に敏感になっていて」

「私も。緊張しすぎちゃってるよ」



 らしいですよアンジェリアさん。



「そうか...まあ無理もないか。この作戦にはたくさんの命がかかっているからな」

「うん、でもやるしかない。あともうちょっとで階段に着くから、そこからが本当の始まりだよ」



 よし、いい感じに誤魔化せた。



 ...一応、肉体の僕のために詳しい説明をするか。



 まず僕たちが向かうのは9階への階



「着いた」

「...長いな。どれくらいある?」

「あくまでも予想だけど、大体2くらいは」

「な、奴らは地下帝国でも作ろうとしていたのか?」



 段についちゃったね。2、つまり20mくらいってことか。めちゃくちゃ高いね。



「...」



 そうそう。>キング・ゴブリン<のいる1階まで駆け上がっていくぞ。



 そこまでの地図は持っているみたいで、迷うというのはないらしい。



「...」



 そして...何より味方はたくさん存在する。各階層の男女、合計人数不明の超大人数であるが、実はその中にももしかするといるかもしれない。






「だが、どんな理由があったとしても我々が足を止める理由にはならない。いくぞ、自由が我々を待っているのだから」

毎日投稿だとすぐにネタがつきます。



毎日投稿をずっと続けている人はやばい奴だと思いますよ、ほんと。

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