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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第五章 狂恋少女常守
184/402

暴力の海

短い上に遅れているという。投稿者失格ですね。



(1時間ほどではあるけど)寝落ちするくらいですから、相当疲れていたんですかね。そんなの理由にはなりませんが。



遅れてすみません。

「ギャギャッ...ギギャー!?」



 乗り込んでくるゴブリン、それをすぐに追い出すリーシャ。



「っと、まだまだいるね、<アーチャー・ゴブリン>」

「現在アイホート様が後衛を荒らしに向かっています。しばらく待てばこの雨もやむかと」

「早く止んで欲しいところだけど、これが今僕が割けるリソースの限界だから、ね!!」



 僕はショゴスを使った対物理防御を展開し、周りを見ながら神話生物に指示を出していく。



 特に防衛にまわっているショゴスとクタニドには丁寧に。逆に攻めてもらっている他の神話生物には<ゴブリン>の本陣へさっさと行ってもらった。



 というのも、神話生物ってどこまでいっても神話生物だから、そこに存在するだけで色々と崩れて行ってしまう。見たことによる狂気然り、圧倒的な力の暴力然り。



 そんな存在を合計4体、すなわちナグとイェブ、クトゥグア、そしてアイホート。が解き放たれているのだから、それはもうしっちゃかめっちゃかよ。



「すっげえ...あんなにいた<ゴブリン>がものの数分で半分になってるじゃねえか」

「わーお、さすが<神話生物>」

「あ?あいつらお前の<召喚獣>じゃないのか?」

「いやあ...ちょっと違うんだよねえ」



 と鼻を高くしているのも束の間。



(...よし、我が先に倒したぞ!<ジェネラル・ゴブリン>、実に強敵だった!)

(ああくそ、先を越されちまった!!)

(でもアイホートさあ)(<リーダー・ゴブリン>、全然倒していない)

(ぐ...)



 もう倒してしまったらしい。え、倒れたところとか見ていないんだが。



 いやまあ、確かに倒しに行けとは言ったけど...というか単独で倒したのか!?



(む?いや単独では無いぞ。我の子らを<ゴブリン>に寄生させ盾や翻弄に使いながら接近し、そのまま寄生した。今は脳幹を破壊して苗床にしている真っ最中だ)



 あ女性だった...いや女性じゃなくてもできるか。



 人間の性転換にも色々種類があって、その中に男性ホルモンと女性ホルモンの比率を変えるというものがある。もちろんそれには時間がかかるわけだけども...



 もしそれがゴブリンにも適用されるのであれば、別に男性であっても女性ホルモンの比率を大きくすることで一時的且つ擬似的に女性として扱えるのかもしれない。



「<ジェネラル・ゴブリン>、倒したって」

「本当、ですか!」



 バキ、グシャ



「うん、まあ、その...僕の<神話生物>がね」

「それは、すごい、ですね!どう、やったん、ですか!」



 ドカ、メキャ、バキ、グシャ、ボキ、グチャ



「そんなにたいそうなことはしてないけど、僕個人としてはそんなことよりよくずっと<ゴブリン>を捌いていられるなあと思うかな」

「え?」



 ドカァ



 ...もう何もいうまいて。彼女、ガチで強いぞ。



 母さんやアナさんといった<伝説の20人>が一体どんな強さなのか知らないけど、もしかするとそれと並ぶほど強いのかもしれない。



 最後のやつなんか見えなくなるほどの速度で飛んでいったからな。まだ馬車は走っていてしかも後方に吹き飛ばされたということを加味しても、僕の視力はショゴスと同レベル、つまり人外なわけで。



 下手したら亜音速くらい出てたんじゃない?



「下手したら、というより出てましたね」

「あ、出ちゃってたかあ」



 ん?待て、<勇者>がリーシャと同じくらい強いと仮定した場合...化け物が5人、いや4人も襲ってくるってこと?



「え、4人ですか?」

「あ、それは...その...何というか...」



 ...



「くっ...まあ、その、なんだ。ちょっと前に1人をクトゥルフ神話に見入らせてしまってね」

「そ、そうなんですか...」



 よし、OK。



「いやOKじゃ無いって」

「なんの話をしているのか知らないが、そんな話をするより今のこの状況をなんとかするよう努力を」

「あ、<ジェネラル・ゴブリン>倒したのであとは掃討戦ですね」

「してくれ、ってはああ!?!?」



 むう、驚かれた。さっきもその話をリーシャとしていたと思うのだが。



「嘘だろ、いつ倒したんだよ!?」

「さっきだね。僕の<神話生物>が」

「<召喚獣>だけだと!?」

「だから<神話生物>だってさっきから言ってるでしょうが」



 なんで直さないかな、全くもう。



(マリア・ヒルド。探していた>キング・ゴブリン<の居場所を)

(マーリーアー!早く来てよー!)

(...見つけた。山の頂上だったぞ)



 お、キタキタ...って、どうした?



 ちょっとちょっと、メェー、じゃなくてシュブ=ニグラス様、どうかされました?



(入れないんだけどー!)



 ...はい?



(マリア・ヒルドの見立て通りだ、やはり<ゴブリン>とやらの巣窟は<ダンジョン>になっていた)



 あー、それで一<神話生物>であるシュブ=ニグラス様が入れないのか。



 えっと、山頂っていうと...



 ...かなり遠いな。



「イジさん。こっから...ここまで、どれくらいかかります?」

「ああ?その距離なら、まあ日が出るまでにはつけるぞ。俺は連れて行かんがな!」

「報酬+60%」

「いよっしゃあ!!世界の果てまで連れて行ってやるぜ!!」



 おっと、僕がいうより前にリーシャが言ったか。



 でも、よかったのか?別にリーシャが払わなくてもよかったと思うが。



「別に問題ありませんよ。私としても<神話生物>の本気というのは見てみたいので」



 あらそう。なら別にいいけど...



「そういえば、そもそも<神話生物>って」

「良くぞ聞いてくれた!ショゴス、あとは頼んだ!」

「アーハイハイ。ワカリマシタ」

「え?」

遅れた分と短かった分は全て18日に振り替えます。


お待ちください。

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