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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第五章 狂恋少女常守
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曰く、ここからが本番

あけましておめでとうございます。

今年も、「冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる」をよろしくお願いいたします。



...遅れました、すみません。

 カラカラという車輪の音、サアーーっという風の音、ザワザワという木の音。



 その全てが綺麗な今日この頃。今は馬車にて森の中を駆けています。



 時間にして昼前。特に何事もなくニャージーランドを出て、向かうはカウラという街。



 中央に位置するこの街はシウズ王国の統治下にあり、またとても栄えているらしい。



「メェ〜」

「お昼寝にはちょうどいい気候ってところだねえ」

「マリア、森の中で昼寝をするのは流石にまずいと思いますよ?」

「一応走っている馬車の中だし、へーきヘーき」

「本当かなあ...」



 一緒にいるのは僕、ショゴス、リーシャ、そしてメェーちゃんと...



「...だあああ!!つまんねえええ!!!」

「しょうがないでしょ。わざわざ遠回りになるけど安全なルートを通って貰ってるんだからさ」

「だが!!!!俺は!!!!!バトりてえんだよおおお!!!!!!」

「暑いですね...」

「メェ...」



 ランプの姿で燃え盛るはなんとクトゥグア。ずっとピカピカしているもんで今はシーツを掛けていたのに、なんとそのシーツを燃やされてしまうという。



 なんで?しっかりガラスで覆われている安全なランプなのに、ガラス越しに燃やすってどうやるの?



「まあ落ち着いてください、クトゥグアさん。カウラの近くには<生存不可地域>が存在するので、そこでは思う存分暴れられると思いますよ」

「お、そりゃあ本当か!!!!!!!いよっしゃあああ!!!!!!!!」

「もっと燃えるなあああ!馬車が燃えるうううう!」



 まあ燃えないのだけど。しっかり防火防腐対衝撃の3点セット付きの馬車を手配したからね。



「...だからこそ損害がバカにならないんだけどね」

「マリアも大変なんですね」



 そうリーシャが告げてくる。まあ確かに大変と言えば大変だろう。



 そもそも手綱を握ることの許されないペットを飼っているようなものだからね。しょうがないね。



「...そういえば、聞いていなかったね。マナお姉様も言っていたけど、カウラの街にその急成長を施すことができるものがあるの?」



 そう、あれは3時間前に遡る......



 ポワン、ポワン、ポワワワワ〜ン......



 ============================================




「マリア〜〜〜!」

「う...開口一番に泣かれるとは。本当に連絡が遅れてごめん」

「ずびっ....ううん、だいじょおぶだよお...すっごくさみしかったんだからあ」



 あう...やっぱり親しい人にはすぐに安全を伝えないと不安がられるということに慣れていないな。僕は。



「時間があまり取れなくてね...これからシウズ王国王都に戻るけど...」

「あ、校長が言ってたあれのことお?」

「それのこと。まさか護衛をすることになるとは思っていなかったよ」



 そもそも初めてのことだし。あといつも僕が護衛されている側だし。



「うんうん。でもねえ、初めてのことは早めにやっておいた方がいいんだよお?」

「それはわかってる。だからやるって言ったんだよ...マナお姉様に早く会いたいっていうのもあr」

「マリア〜〜〜!」

「だから泣かないでって!」



 うーむ、やりずらいこんなにマナお姉様って泣くっけか。



「ずびっ...それでえ、護衛をするとなるとニャージーランドからここまでだとかなり遠いよねえ?どこの街を通るとか決めてるう?」

「え?それって決めなきゃダメなの?そのまま一直線では向かえないの?」



 そうするつもりだったんだけど、無理なのか。



「できなくもないけどお...護衛である以上余分な補給物資を持って行った方がいいかもねえ」

「なぜ?」

「魔獣とかに襲われた時にい、多めにもっとけば奪われたとしてもなんとかんるかもでしょお?」

「全部撃退すればいいんじゃ...」

「奴らはずる賢いからねえ。たとえば<ゴブリン>はあ、囮の部隊が戦闘をしてえ、隠密部隊が馬車からかっぱらっていくんだあ」



 おっと、かなり頭いいな。さすがは<ゴブリン>だ。



「ただそうなると可能な限りシウズ王国王都までの道のりを外れないことも重要になるのか...安全でない時間を増やさない方がいいから...」

「そおそお。今はどこにいるのお?」

「えっと、ニャージーランドだね」

「ニャージーランドお!?」



 ものすごく驚いた声。そんなに驚くことだろうか。



「そこからだと王都までかなり遠いよお!?多分5日くらいかかるよお!?そんな無茶苦茶なクエストお、誰が...」

「まあ、校長だし」

「ああ...そっかあ、校長からの<クエスト>だったっけえ...」



 校長ってだけで諦めるしかないのは、こう、なんというか...



 あれだな、あれ。うん。そうに違いない。



「そしたらニャージーランドは...」

「...そういえばあいつの<クエスト>も完了しないといけないんだっけ。あとで探さないと...」

「ん?どうかしたのお?」

「いや、なんでも?」






「ふむふむう...あ、そういえばマリアちゃんは<カウラの試練>って知ってたっけえ?」

「んー、聞いたことはないかな」

「おおー、じゃあ教えとこうかなあ」



 ============================================



「<カウラの試練>はカウラの街の近くにある<龍穴/黒>の中にいるドラゴン、<ブラドラ>から受けることができる<クエスト>です。そして...」

「そして、報酬として身体の時を進ませるか、戻すことができるわけだ。いやあ、すごい<クエスト>もあったもんだ」

「まあ難点があるとするなら...今はその<龍穴/黒>が<生存不可地域>の中央にあることなんですけどね」

「...ん?」



 ええ?それって...



「バトれるってことか!!」

「図らずともそうなるかなあ...」



 まじか...あまり行きたくないんだがな...



「というか、元々行く気だったんですか?」

「そりゃあね。僕自身は弱いわけだから、可能な限り生き延びるためにも肉体を成長させることは大事かなと思ってね」



<魔力撃>とかいう諸刃の剣を使い続ける、あるいは<神話生物>のおんぶにだっこ。これらは全て確実性のない、とても危ないこと。



 自らの手で、自らを守れるほどの力は僕だって欲しい。敵を殺すのは<神話生物>でいいけどね。



「...言っとくが。俺は<生存不可地域>には行かねえからな」

「わかってます。カウラまでのお約束ですから、それ以上は求めませんよ、イジさん」

「それと覚えてるな?俺との契約」



 む、急に聞いてきたな。もちろん覚えてるけど...そもそも僕がふっかけた話だし。



「もちろん。馬車の修理費や馬の餌代はこちらが支払いますし、魔獣が出てきた時は僕たちが対処します」

「それでいてしっかりと金は払ってくれる...なかなか気前がいいな」

「信用に足る人物だと思っていますから」



 これでも一応調べt



「なら、その約束守ってもらおうか」

「...え?今?特に馬車を燃やそうとは」

「いやそっちじゃねえよ。魔獣だ、きやがったぞ」

え?なんで1日遅れたのか?


年も変わりますし、日にちのリセットということでもしようかなと。三が日の2日に出すというのもあれですし。



あといそがs

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