2年なんてあっという間
なぜ2年も一気にすっ飛ばしたかというと、この小説「クトゥルフ神話」のお話のはずなんですけど、ここまで1ヶ月経ってますがクトゥルフ神話生物が出てきていないんですよね...
なので、これからは少しだけ小説自体も長くなるかもしれません。(更新頻度もあがるかも)
なぜ今まで全く思いつかなかったんだろう。幼稚園にいる子供でもわかることなのに。
やっぱり寝て正解だったみたいで、思考がスッキリしてる。
まあ昨日は色々あったし仕方ないか。
さて、とりあえずご飯食べに行こう。
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「これで朝の授業は終わりね!それじゃあ私はちょっと出かけてくるから、留守番よろしくね~」
そして、ようやく朝の授業が終わり、母さんが出かけた。まあ全くわかってないから授業にもなってないけども。
ただ、収穫はあった。どうも母さんは、大体2時間でこんなに分厚い本に書かれていることを言い切っているらしい。しかも毎回同じ内容で。
そりゃ超早口になるわな。どう考えても少しずつ学んでいったほうがいいんだけど、今やらなきゃいけないことを踏まえると逆にありがたい。
なぜなら、毎日同じなのでわかるようになってからでも全く遅くないから。質問やメモ取りができればあとは何とかできる...かもしれない。
とにかく、書く練習だ。書けるようになれば喋ることも...............
どうやって書く練習をすればいいのだろうか。すっかり忘れていたんだけど、どうすればいいんだろうか。
いや待てよ。書くことができないからノートがないのではなく、書くものがないからノートがないのでは...?
だとすると.......書く練習、できないな。
まじか。どーしようか、これ。
あ、でも発声練習はどうだ?母さんの喋ってることを真似すればできそうか。
でも時間かかるし......いや、やるしかないか。
どれくらい時間がかかるかわからないけど、それしか方法がないししょうがない。
まずはあの5歳から何とかの本を探さないとな。
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朝、起きる。体をぐーーっと伸ばし、深呼吸。そして発声練習
「あ、あ、あ」
ん、よく聞こえる。ステータスはどうかなっと
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[名前] マリア
[性別] 女性 [年齢] 5
[職業] 召喚師(クトゥルフ神話)
HP 10/10 MP 20/20
ーステータスーーーーーー
筋力 10
体力 10
敏捷 11
知性 31
精神 72
魔力 18
ースキルーーーーー
言語 Lv6
召喚 (クトゥルフ神話) LV1 (1)
魔法の才 Lv5
応急処置 Lv1
(<魔王>の因子 Lv100 (MAX))
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うーんやっぱり変化してるねえ。昨日の夜に変化してるのは確認してたけど、こうもあっさり変化するんだね。
「マリアー!もうすぐ朝ごはんできるわよー」
っと、母さんが僕を呼んでる。返事したらどうなるかな。
「はぁーーい」
ドンガラガッシャンと音がする。その後、ドタドタドタと走ってくる音。
そしてガチャリとドアが開いた。
「マリア!喋れるようになったの!?」
母さんのハイテンションモード、到来。まあわかってはいた。
ふふふ、やっぱリアクションが面白い人にドッキリを仕掛けるのは面白いなあ。
「うん、ようやく喋れるようになっt」
「ああ!やっぱりマリアは天才!いえ、それを越えた超天才よ!!キラを選んだあの人はやっぱり間違えていたわ!!」
うわあなんかすごい興奮してる。というかなんか結構やばいこと聞いているような気がする。キラを選んだって...なんか嫌な予感がする。
「はっ!ということは学校に最年少入学ができる可能性が...?」
えっ
「ちょ、ちょっとm」
「こうしてはいられないわ!すぐに王都に向かう準備をしなさい!」
そして母さんは部屋を出て行った...やっぱりドッキリはやめておいた方がよかったみたい。しかもなんか話がバカみたいに飛んでるし、というか学校は無理でしょ。
いや...でも母さんをたった数十秒で発狂させたのは僕だし、それにもしかするとこの世界の学校は結構早めなのかもしれない。日本だったら5歳で学校なんて信じられないけど、ここは異世界だ。何があっても不思議じゃない。
しかし、準備をしなさいといわれたけど......いったい何を
「さあ行くわよ!!」
思いっきり引っ張られる。その勢いで部屋を出て、家を出る。そして、まるでアニメみたいな速度で視界が移り変わっていく。
いや流石に行動力がおかしいって!まだ準備してと言われてから1分弱なんだけども!
「ね、ねえ。ちょっとm」
「またないわ!!!」
うわ、完全に興奮状態になってる!これは...うん。もう止まらない。
が、急に止まる。その反動なのか、吐き気がするんだけど。
ゼーハーゼーハーと肘に右手をつきながら息を整える。
「乗れるかしら?」
誰かに、母さんが声をかけているみたいだ。
「ん?おお、アンナさんじゃないか。いったいどうs」
「乗れるかしら!!!!」
「おおい、急に声を大きくしないでくれい。まあ乗れるけどもさあ」
結構声がしわがれている、そのおじいさんらしき人はそういうと、近くに止めてあった馬車の荷台...いや、人が何人か乗っているのでバスみたいなものだと思われるそれに乗れるように、近くにある箱を寄せてくれた。
「さあ、この馬車に乗るのよ」
と教えてくれる母さん。なんかわかっている風に言ってるけど、本来なら「馬車ってなあに?」から始まると思うんだけど...
まあ知っているので、箱を使って登る。ありがたいことに、5歳でも使えるサイズで階段のような形をしているのでスイスイと登っていける。
登り切ると、今度は母さんが上ってくる。母さんもなのね。
中は何というか、THE・馬車!みたいな感じで、荷物の他にも...1、2、3人の人が乗っていた。全員お年寄りの方ばかりだ。
「あらあら、王都に買い物かしら?」
「いやいや、アンナさんでしょ?それにマリアちゃんもいるし、きっと洗礼を受けにいくのよ」
「おいおい、アンナさんが自分の子に洗礼なんてさせるわけないじゃないか。どうせ、もう学校に入学させるとか考えているんだろうさ」
......何だろう、すんごい頭痛が痛い。というかツッコミどころしかない。いったい母さんはどんなことをすればこんなことを言われるようになるんだ?しかもおじいさん当たってるし。
「あら、エマさんにカナさんにソラさんじゃないですか。王都に観光ですか?」
「おうさ。歳をとった私たちにできる娯楽は少ないんでねえ」
「おおーい、ちゃんと座ったかーい」
うーむ、何を言っているかさっぱりだ。とりあえず座れと言われていることは確かなので、近くの座れるようになっているところに腰をかける。母さんも僕の隣の床に座った。
「よし、じゃあ出発するべー」
流石に早すぎる、そしてあまりにも波乱万丈な僕の人生は、今ようやく始まってくれてるといいなあ。