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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第四章 猫又狂獣人叫
150/402

とりあえずいつもの

マリア視点。例のアレのお時間です。

 ...流石にそろそろ止めに入るか。



「ステイ、バースト。それ以上はいけない」

「はあ...はあ...死ぬかと思った...」

「チッ、後もう少しで殺せるところだったのですが...仕方ないですね。マリアの頼みですし」



 なんとか止まった狩猟者を抱き抱える。今はメェーちゃんがいないし、頭の上に乗っていてもらおう。



「さて、と。改めまして、アイホート様におかれましては僕の召喚に応じていただきありがたく思います」

「ここにきてすぐ酷い目にあったがな!というかなんで旧神共がここにいるんだよ!人間全体の味方であるお前らが一個人に肩入れするのはおかしいだろ!」

「それはこちらのセリフでもあります。あなたたち旧支配者は人間の敵、なぜ召喚に応じたのです?」

「そ、それは...」



 まあ確かに。僕に肩入れするのもおかしいけど、本来敵である存在が味方になっているのは謎だよね。



 メェーちゃんはいいのよ。外なる神の中でもはるかに優しいとされてるしね。



 シュド=メルも...まあわからなくもないか。クトーニアンの首領であるからしてとても頭が良く、そのものが僕についていった方がいいと判断してくれたのだろうからね。



 ショゴスやミ=ゴ、ティンダロスの猟犬は人間に協力する可能性が神様よりかは



「...そうだ。その質問に答える前にアレをやらなくちゃな」

「おっと、僕としたことがすっかり忘れてました」



 瞬間、とてつもない威圧感を感じた。



 感覚的にいうのであれば、蜘蛛の巣に引っかかった蝶のような感じ。もはや逃げ道のない場所にいるのだという、そんな感覚。



 ...さっきもあったな、この感覚。理由は全く別だけどさあ。



「答えよ、n」

「はい眷属を植えます植えてほしいです植えてくださいお願いしますなんでもしますから」

「いや、まだ何も言っていないのだが」



 あれですよね、死ぬか卵を植えられて死ぬかのやつですよね。



 ならもう植えられて死ぬ一択ですよ。それ以外を取る人間は僕以外の全員です。



「え、え?」

「そうなるのも無理はありません...アイホート、この子は我々に関することにおいてはドMであると思っておいた方が良いですよ」

「は、え、ドM?あの、ドMって確かめっちゃ傷つけられて喜ぶ人間のことだったよな?」

「そう。彼女はそのドMです。もっとも、先ほど言った通り我々神話生物に関することだけですが」



 ご褒美です。



「そ、そうか。なら遠慮なくするとしようか」



 アイホート様が僕の体をよじ登っていく。やはり蜘蛛だからなのかかなり機敏であり、すぐに頭の方まできてしまった。



 そして



「小さいと確実にできるのがいいな。足でもうまくやればできるが、たまに届かない時があるんだよな」



 耳の中に入り込んだ。






「あぐっ!?」



 そのまま鼓膜を思いっきり引き裂くアイホート様。痛い。



「ひぎっ!!」



 そこから頭蓋骨内に侵入、あの小型の虫の中に一体どうやって入っていたんだと言わせてほしい量の触手で脳を弄っていく。



 これがいわゆる脳を犯すってことか。



「あひっ♡」



 気持ちいい、と言われればとても気持ちいいがずっと味わいたいとは思わない。一瞬だからこそ至極の快感が得られるものというわけだ。



 アイホート様は少しの間僕の脳を弄った後、いい感じの場所を見つけたのか脳の中央らへんに定着、があっ!!



「いっ!?あ、ああああああああああ!!!」



 やば、これ、意識保つことだけでも、キッツ、い!



 思、考、まとまん、ない!



 い、いった、ん、意、識、止め、る、しか!



 ない!



 ============================================




「"さあ選べ。我に踏み潰されて死ぬか、我の眷属を植え付けられるか。選択の権利くらいはやろうじゃないか"目の前の白く丸い生命体はそう言ってきた。さあ、どっち選ぶ?」




「"じゃあ踏み潰される方で"」




「"ほう、それを選ぶ理由を聞いておこうか"」




「"アイホートに踏み潰されて死なないとロスト専用シナリオができない、って46回前のセッションで■■■■■■が言ったから"」




「いやメタいなおい。というかよく覚えていたね、僕がそういうことを言ったのを」




「当たり前だろ、俺を舐めるんじゃないぜ?」




「まあいいけどさ。"意味わからない理由だが、まあいいだろう。では死ね"そう言ってその生き物は踏み潰してきました」




「回避できる?」




「そうだな......あーファンブったから...うーん、クリならいいよ」




「よーし。そしたら1d100を...あ」




「何でた?」




「1」




「...」




「...」




「...まじか。そしたら...............」



 ============================================



 目を覚ますと、そこは先ほどまでいた場所。



 周囲を確認して、気絶するまでとなんら変わりない景色であることにとりあえず安堵する。



「アイホート様、とりあえずは終わりですかね?」



 場所がわからないがとりあえず言ってみる。質問は大事だからね。



「ああ、問題ないぞ。小さくなったおかげでやりやすくなったが、まだまだ慣れないこの体でやったせいで変なところに触れてしまったが、そちらも問題ないな?」

「ええ大丈夫です。お気遣いに感謝します、アイホート様」



 若干頭痛と脳震盪とくも膜下出血と記憶障害が同時に起こっているきがしなくもなくもなくもなくもないが、まあ大丈夫だろう。



 この程度の痛み、五体分散よりもはるかにマシ。



「え、こいつ五体分散して生き残ったの」

「シュブ=ニグラスの乳を飲むことによって辛うじて、といったところでしたね」

「あの時はマジに死ぬかと思ったよ...」



 さて、そんなことをよりもまずはステータス確認だ。



 しっかりと変化が起こってるはずだよね〜、っと。



 ーーーーーーーーーーーー

[名前] マリア

[性別] 女性 [年齢] 6

[種族] ■■■■■■/■■■■■/■■■■■■■■■/■■■■

[職業] 召喚師(サモナー)(クトゥルフ神話)

[パーティ] <ギルドズパーティ>

<クエスト>:<ドリューニ商店>の破壊

[ギルド] <未来団>

[到達点] Lv50


 HP 2500/2500 MP 2000/2000


 ーステータスーーーーーー


 筋力 272

 体力 272

 敏捷 193

 知性 251

 精神 3280

 魔力 958


 ースキルーーーーー


 言語 Lv50

 召喚魔術 LV80 (1)

 応急処置 Lv65

 再生 Lv90 (ON/OFF可能)

 耐性 Lv100 (MAX)(ON/OFF可能)

 結界術 Lv10

 イゴーロナク Lv■■■■■■

 眷属(クタニド) Lv1(MAX)

 心身強化 Lv20

 例外者 Lv1(MAX)


(<魔王>の芽[1段階] Lv100 (MAX))


 ーーーーーーーーーーーー



 よーしいい感じに育って...



 ...いや、おかしいところがあるな。うん、理解した状態でもう1回見直したらくっきりと見えたぞ。



 種族が増えたのはいつも通りだから気にしないとしても、だ。



 2つのうちの1つはHPがおかしいこと。どういう計算になっているのかは今は考えないことにするとして。



[到達点]が30の時点で2100行くか行かないかくらいだったのに、なん増加量が少なくなたような気がする。



 しかもMPも同じこと起こってるしね。一体どうなってんだ運営。



「で、次が未知のスキルだ」



 ーーーーーーーーーーーー


 例外者 青

 君はイレギュラーだ


 ーーーーーーーーーーーー



 ...?えっと、どういう効果なんですかねこれ。効果説明の一つもなく、しかもいつの間にか取っているのに青。



 Lv1でMAXなのもおかしいし...どうなってるんだか。



「さて、おr...私がやりたいことは済んだ。確かマリアだったか、なんで私を呼んだんだ?」

「ああそれはですね。今いるこの場からゴールにたどり着くためです」

「...私、迷宮案内人見たいな扱いなの?これでも旧支配者よ?子蜘蛛とか呼べるよ?」

「大体のことはクトーニアンでできるでしょうから、今後のあなたの活躍に期待ですね」

「待って、俺使い捨てにされないよね!?」

さあさあ、次回からは通常通りマリア視点で継続されますよ。

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