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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第三章 勇魔大会狂殺
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お久しぶりの幕間 ~定期報告3~

幕間って短くなりがちなんですけど、こうすれば解決ですね。

「それでは定期報告、第■■■回目を開始するとしよう」




「了解です。ではまずは例外者(イレギュラー)担当からの報告です」




 "ういっす、担当者総括の030-19っす。こっちでは数々の生命体が増えてきてお手上げっす"




「だがおよそ最も重要な任務だ。もし感情に流されて破壊活動を行いでもしたら...」




 "わ、わかってるっすよ!誠心誠意、なんとか間をもつっす"




「...そういえば、前回クタニドが現れたと言っていたな。確証は得られたか」




 "あ、そっすね。調べた感じはガチっす。彼女を生き返らせてましたし"




「蘇生まで行うか......プログラム班、バグ取りは順調か?」




 "一応。まだ1割も取れてないですけど..."




「十分だ。だがすまない、今からクタニドに関するファイルを優先的にやってくれ。些細なことでも、彼奴等にとっては十二分過ぎる理由になるからな」




 "了解。ところで、追加人員はまだですかね?"




「すまんな、待たせていて。現在採用を検討している奴らがいる、資料を渡すから、採用したいやつは俺に言え。即座に採用通知を送る」




 "分かりました。それじゃ、仕事に戻らせていただきます"




「次だ、生活担当」




「はい。現在調査中の<生存不可地域>では、やはり<変異>が増えています。前年度と記録と比較して、およそ2倍。それ以上は増えていませんが、そろそろなんとかしないとまずいことになるかと」




 "ちなみになんすけど、<変異>は周りと比べてどれくらいの強化倍率になってるんすか?確かあともうちょいで調べ切るとこまでやってたはずっすけど"




「ええ。先輩が残してくれた資料でしっかりと調べ切りました。<生存不可地域>外の<変異>していない魔獣が(ブエ)相当ならば、それが<変異>した魔獣は(ラダ)相当になります。そして、<生存不可地域>に存在する魔獣が(オイ)相当であれば、その<変異>した魔獣は(コー)相当になるかと」




 "うへえ、すんごい倍率っすね。なんとか彼女は近づけないようにするっす"




「だな。あまりにも危険すぎる。<ダンジョン>の生成率はどうなっている?」




「人間たちが<ダンジョン>を攻略するのではなく、<ダンジョン>から途中退出することで周回を始めてしまったため、年々生成率は減少の道を辿っています」




「やはり最大数を設定することは間違いだったか...」




「いや、人間が<空属性>の<魔道具>を大量生産することなんて誰も思いつきませんよ。確かに我々は<空属性>の魔法を使える人間が増えた場合の懸念をしましたけど、量産は聞いてないですしおすし」




「...すし、食べたくなったな。だが、経費が残ってない...」




「本当、なんでこんな慈善事業を無償で行っているのやら」




「無償ではないぞ。クライアントはしっかりと前払い報酬を渡してきているし、後払い報酬もしっかり用意しているらしい」




「かなり少ないですけどね...私たち、利用されているだけなのでは?」




 "そんなこと言わないでほしいっす..."




「それに、ここまで首を突っ込んだ以上退くわけにはいかん。特に例外者がいる状況だ、迂闊に物事を行ったら...我々の命も危うい」




「ああ、そういえば。確か<時属性>の使い手も殺されたと聞きましたが、本当ですか?」




 "本当っす。ティンダロスの猟犬まできたっすから、もう余裕も余裕。こっちまで殺されるんじゃないかと思ったっすよ"




「て、ティンダロスの猟犬までもか...」




「これは...本格的に対策を練らないといけないかもしれませんね。我々は何も問題ないでしょうけど、人間とは明らかに不釣り合いな強さを持っている」




「しかし殺すことはできませんから...なんとかして人間たちを強くするしかないでしょう」




 "<勇者>も強くなるっすけど、それが一番マシな選択っすね..."




「決まりだな。これより、例外者対策会議を始める。また、これにより生まれる本作戦は<絶対対策作戦>とする」




「やはりネーミングセンス最悪」

「あ、あはは...もう少し、名前考えませんか?」

 "やっぱ部長時代から名づけ下手っすね"



「う、うるさい!とにかく始めるぞ!まずは対策案だが......」

次回 第三章、完。

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