表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第三章 勇魔大会狂殺
130/402

こまめなチェック

こまめな水分補給を求められる時期も過ぎてきましたね...



...まだまだ暑いけど

 さて、新しい仲間が加わったし、アレも見せてもらわないとね。



「メェーちゃん。ティンに<メヌー・リング>の使い方を教えてあげて?」

「わかった...むにゃ...」



 だいぶ眠そうだけど、まあ多分大丈夫だろう。僕の頭からティンの頭に乗り移って色々話し始めたし。



「えっとねえ...腕をふんってして、こう、ゴッてやったら、ふわって出てくるよ...」



 ...大丈夫かなあ。今メェーちゃんすっごいボケボケになっちゃってるんだけども。



「無理そうなら私が力を貸せば良いだけです。ただ、その前に私の<メヌー・リング>のチェックがありますよね?」

「<メヌー・リング>のチェックというか、ステータスのチェックですけどね」



 まあクタニド様の言う通り、メェーちゃんが手こずったのなら僕達が教えればいいだけだ。



 今はクタニド様のステータスの方が見たいしね...ぐへへ。



「キモい顔になってますよ」

「あ、ステータスの開示方法は分かりますか?」

「急に真面目な顔に戻るのですね...分かりますよ。こうでしょう?」



 そう言って、クタニド様は<メヌー・リング>からいつもの半透明の板を出現させた。



 うむ、さすがバースト。しっかりクタニド様もできるようになっている。



「それでは僭越ながら、拝見させていただきます」

「あまり見せる機会もないでしょうから、しっかり脳裏に焼き付けなさい」

「もちろんでございます、クタニド様」



 さてさて、一体鬼が出るか蛇が出るか...



 ーーーーーーーーーーーー

[名前] クタニド

[性別] 女性(肉体) [年齢] ■■■■■■■■

[借体] クタ(人間)

[到達点] Lv30/■■■■■


 HP ■■■■■■■■/■■■■■■■■ MP ■■■■■/■■■■■


 ーステータスーーーーーー


 筋力 ■■■■■■■■

 体力 ■■■■■■■■

 敏捷 ■■■■■■■■

 知性 ■■■■■■■■

 精神 ■■■■■■■■

 魔力 ■■■■■■■■


 ースキルーーーーー


 来たもの Lv100(MAX)

 構成術 Lv100(MAX)

 万眼 Lv100(MAX)


 ーーーーーーーーーーーー



 ...全部、文字化けしているのですが。



 見なくてもわかるよ、これ。どうせスキル説明も文字化けしてるでしょ。



「...あら?」

「うーん、でもなんでクタニド様だけ文字化けしているんだ?メェーちゃんの時は文字化けはしてないのに...あ」



 そうか、[来たもの]か。メェーちゃんは[呼び出されたもの]で、それ以外となると本当に違いはないに等しい。スキル構成とかは同じことの方が珍しいし。



 ...もしかしてだけど、神様レベルともなると自分達の力でここに来れることを示唆する[来たもの]、まさかあまりにもその対象が強すぎると表記バグが起こったりするスキルなのか?



「おかしいですね...私がバーストに教えてもらった時は普通に読めたのですが」

「え?じゃあ[来たもの]と[呼び出されたもの]の違いじゃないのか...」



 じゃあどうするかなあ。読ませてくれないってことはなんらかの意味があるのかもしれないし、ここは一旦保留にするか。むしろそれ以外ないわ。



「だが!僕は諦めませんよ。たとえ発狂することになったとしても、クタニド様のステータスを確認するのだ!」

「私としても周りは確認したのに自分だけわからないのは癪ですからね、個人的に調べてみるとしましょう」

「おお、やはりクタニド様は優しい...」



 ============================================



「はてさて、こちらはどんなステータスになっているのですかねえ...えへへへ」



 所変わって隠れ家。なかなか教えるのに時間がかかったようで、帰ってきた頃にようやく見れるようになった。



「て、ティンダロスの猟犬まで...」

「それではご開帳〜」



 不器用に半透明の板を出すティン。細かいことは苦手なのかもしれないね。



 ーーーーーーーーーーーー

[名前] ティン

[性別] 不明 [年齢] ーーー・ ・・ーー

[借体] 人狼

[到達点] Lvーーー・ ・・・ー/ーーー・ ・・・ー


 HP ーーーー ーーーー ・ー・ー ・・・・ ・・ーー ・ーーー/ーーーー ーーーー ・ー・ー ・・・・ ・・ーー ・ーーー

 MP ーーーー ーーーー/ーーーー ーーーー


 ーステータスーーーーーー


 筋力 ーーーー ーーー・ ・ーーー ・ーー・ ー・ーー ー・・ー

 体力 ーーーー ーーー・ ・ーーー ー・・ー ・・ーー ー・・・

 敏捷 ーーーー ーーー・ ーー・・ ーーーー ・ー・・ ーーーー

 知性 ーーーー ーーーー ・・ーー ・ーーー

 精神 ーーーー ・・・ー ・ーーー ーーーー

 魔力 ーーーー ーーーー


 ースキルーーーーー


 呼ばれたもの Lvー・・ー ー・ーー(MAX)

 別次元生命体 Lv■■■


 ーーーーーーーーーーーー



(やく)がわからないよ」

「って、2進数で埋め尽くされてるっすね...」



 あ、これ2進数なのか。



 モールス信号だと思ってた。



「それで。翻訳されているものがこちらだ」



 ーーーーーーーーーーーー

[名前] ティン

[性別] 不明 [年齢] 28

[借体] 人狼

[到達点] Lv30/30


 HP 45000/45000

 MP 0/0


 ーステータスーーーーーー


 筋力 100678

 体力 100039

 敏捷 78000

 知性 200

 精神 3712

 魔力 0


 ースキルーーーーー


 呼ばれたもの Lv100(MAX)

 別次元生命体 Lv■■■


 ーーーーーーーーーーーー



「用意周到だねえ」



 まるで料理番組みたいだ。時間のかかる調理をすっ飛ばして用意されたものを使うやつ。



「若干意識したからな」

「したんかい」



 ...さてさて。こちらはまあ元々2進数で書かれていたとはいえ文字化けはしていないな。翻訳されたあとのものではあるんだけど。



 で、さすがに脳筋ステータスだね。メェーちゃんみたいな神様を超えてはいないものの、僕なんかとは比べ物にならないほどムッキムキ。



 体のあちこちに装備している武具の数々は、当たればそのままKO。文字通りの一撃必殺となりうるだろう。



「でも<魔力>0なのは以外だな。MPも0だったし」

「それに関しては[別次元生命体]を閲覧することによってわかるだろう」

「おお〜。それじゃあ拝見しましょうかね」



 ーーーーーーーーーーーー


 別次元生命体 青

 本来は見ることの叶わない、だが見ることができれば何度もみることになるであろうスキル。

 文字通り、このスキルを所有している生命体は別次元からやってきた存在である。

 またこの世界で生きれるようにするために、スキル所持者のもの及び所持者の触れたものが別次元の概念に染まることになる。

 扱いには十分注意するように。特に地面なんかに触れてしまったら...


 ーーーーーーーーーーーー



 なるほど。つまり切断された頭部が立方体になっていたのはこのスキルの仕業というわけだ。



 ただ、その頭に触れた時と同じようなものだと考えると、別次元の概念に染まったものは、この世界の概念を持つ僕や他の人が触れたら元に戻るみたいだね。



 そんで、一応ここには書かれていないけど彼らの能力...あー、あれも別次元の概念なのかもしれない。そう考えると...



 ...つまり、別次元の存在はいつでも角から角へ時間を超えて移動できるわけだ。とんでもない連中だな。



「それくらいやってきますから。彼らの王も、いつかここn」

「無論、呼び出しますよ。なんとかしてでもね」

そろそろこの章もエンディングです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ