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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第三章 勇魔大会狂殺
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幕間 夢

投稿を休むと言っても、幕間を出さないとは言っていない。



まあすっごく短いですけれど。

...夢を見た。何日も、ずっと。




一体なんの夢だったか、今までわからなかった。だけど今ならわかる。




そう、わかるはずなの。あんなにもたくさん見たのだから。




...予言。これは言うなれば予言なのだ。我々よりもはるかに強い、神々の告げる予言。




だが、これはあの神聖皇国が主体となって信仰しているこの世界の主神とされる者ではない。




それ以上の存在。もはや言葉ですら言い表せないほどの存在からのお告げなのだ。




...でも、それはあり得ない。なぜならこの世界に神は1人しかいません。そして、この世界で最も強いのは主なのです。




しかし、それ以外にこの夢を見させることができる者がいるかと問われると、首を横に振るしかない。




すでに<魔王>は1体倒されている。こちらに有利な状況なのに、なぜこんな予言を夢に見るのか。




...俺には理解できる。なぜなら、その予言が当たった暁には俺の悲願をも達成されることになるのだから。




だから、わかる。予言者がなんと申したいのかも、俺が次に取るべき行動も。




何があっても、<魔王>を勝たせるのだ。




...<勇者>は今まで勝ってきた。




4回、この世界で<勇者>と<魔王>は戦った。そしてその全てで<勇者>は勝った。




5回目である今回も、およそ<魔王>が勝つ通りはないだろう。




...予言はいくつかあるが、俺に何年もついてきてくれている信者たちですら、流石にこれはあり得ないと言っていたものもある。




わかりやすいのが、「たった1人の魔王が全てを蹂躙する」という予言だろう。




これに関しては、俺もあり得ないと思ってるからな。




...我が主の言っていることは絶対に正しいです。なぜなら、我が主は絶対神であり唯一神であるから。




ではこれらの予言はどうなのか。本来なら信じ難い内容の予言も含めて、これらは信用に値するのか。




主は答えてくれました。十二分に警戒するように、と。




...だが、彼女は答えた。「それはあり得る話だ」と。




彼女は俺にとってかなり信頼できる存在。愛は足らなかったが、それでも良き友人として接してくれる彼女には深い敬意を持って接する。




そしてだからこそ、俺もすでに行動している。彼女を助けるために。




...行動、それは迅速に行うべきです。相手よりも先に行動することで、相手に行動を制限しそこを叩く。




単純ですが、それが最も効果がある。私たちもそれを行うだけのこと。




何があっても、それは変わらないのですから。




...今乗っている馬車も、もうすぐ止まる。目的地に着くからだ。




その報告を聞いた時はびっくりしたが、それで終わらせていいことではなかった。




急いで馬車を用意し、3日はもう走っている。




.........全ては、我が主の意のままに。




そのために動く。ただそれだけ。




そのために今、行動をするのだから。

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