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動物農場・改

作者: はやまなつお

ジョージ・オーウェル「動物農場」(1945年の経済小説。寓話)の2次創作。

イギリスの田舎の農場。

使用人がいつものように鞭で牛馬を叩いて

家畜小屋から牧草地へ移動させようとしていた。


この時偶然、鞭が馬の目に当たり、

怒った馬は後足で使用人を蹴飛ばした。


使用人は吹き飛んで動けなくなった。

予想外に敵を倒してしまった馬は驚いた。


他の使用人たちが怒って寄ってきた。

興奮した馬と牛たちは、暴れて使用人たちと主人一家を

農場から叩き出した。


種付け用の高級豚の12歳の長老がリーダーとなり、

動物たちが楽しく暮らせるように5つのルールを作った。

長老は人間を観察していて簡単な読み書きができた。


ルールを筆で木板に大きく書いた。


1 2本足で歩く者は敵であり、取引はしない。金を扱わない。

2 動物は服を着ない。

3 動物は家を使わない、ベッドで眠らない。

4 動物は酒を飲まない。

5 動物は動物を殺さない。動物は皆平等であり、友好的に接すること。


3日間は平和が続いた。

4日目、主人と使用人、助っ人たちが銃を手に攻撃してきた。

動物たちは勇敢に戦い、お互いに死傷者を出しながら追い返した。

この戦いで長老が戦死した。



次のリーダーは豚のナポレオンが選ばれた。

立候補したのは彼だけだった。


ナポレオン豚は、確かに頭が良かった。

ただし黒い心の持ち主だった。


9匹の犬に餌をやって自分の命令だけを

聞くように仕込んで親衛隊とした。


お喋りで議論に強いスピーカー(豚)を

宣伝係にしてナポレオンにとって有利な話を広めた。


餌で仕込んで羊たちに「ナポレオンは常に正しい!」

と合図で叫ばせるようにした。



ナポレオン

「食料を得るには買うしかない。農場経営をしないと

食えなくなる」


スノーボール(豚)

「第一条に反している。人間と取引しないはずだ」


ナポレオン

「では君は食料なしで飢えて死ぬ気か?」


「・・・・」


農場は再開、動物たちが働いて

牛のミルク、雌鶏の卵、野菜が出荷された。


豚たちは頭脳労働をしている、と称して人間の家に住み、

ベッドで寝て、酒を飲み、服を着て鞭を持ち、2本足で歩き始めた。


スノーボール(豚)が抗議して家畜小屋に全員が集まった。


スノーボール

「ナポレオンたちはルールを破った。農場から追放すべきだ」


ナポレオン

「よく見たまえ。ルールの木板だ」


1 2本足で歩く者は友人であり、取引してよい。

2 動物は服を着ない。なるべく。

3 動物は家を使わない、ベッドで眠らない。ただし豚は別である。

4 動物は酒を飲まない。ただし豚は別である。

5 動物は動物を殺さない。動物は皆平等であり、友好的に接すること。

  ただし豚は特別な権利を持つ。


スノーボール

「違う、これは別の板に書いたものだ!」


ナポレオン

「さて評議員諸君、卑劣な告発者をどうすべきか?」


豚たち(ナポレオンの部下)

「「「「死刑!」」」」

羊たち

「「「「ナポレオンはいつも正しい!」」」」



「犬ども、スノーボールを噛み殺せ!」

9匹の犬が襲う。逃げようとするが追いつかれて噛み付かれる。


「何をしている!」

馬のボクサーが飛び込んできて前足の蹄で犬を蹴飛ばす。


その時には既にスノーボールは引き裂かれて死んでいた。


ボクサー「すべてのルールを破ったな」


ナポレオン「こいつも邪魔者だ、殺せ!」



噛み付く犬を無視してボクサーは豚たちの所に飛び込んだ。

豚たちは逃げ散る。

派手な服と勲章(自分で自分に贈った)の目立つナポレオンを蹴飛ばす。


「待て!動物は動物を殺さないはずだ!」


「おまえがルールを破った!」


噛み付く犬をまといつかせたままボクサーは体重をかけて

ナポレオンを踏み潰した。



「おみごと!悪党は退治された!あなたがボスです!指導者です!」

スピーカー豚が愛想を言う。


「5つのルールを復活させる。それだけだ。

 人間の家は、この小屋も火をかけて焼き払おう」


「農場を潰す気ですか?」


「動物は野生動物なんだ、農場は必要ない」


「でも犬は鶏を食ってしまいますよ。鞭で監視しないと」


「その時はその時だ。やってもらおう」


「雌牛はミルクを取らないと苦しがると思いますよ」


「子牛が飲めばいい。それ以上は何もしなくていい」


人間の習慣のある豚たちは命令に従い、火を使えたので、

家と小屋を焼き払った。


ボクサー(馬)

「リーダーなんてゴメンだ。私は牧草さえあればいい」


スピーカー(豚)

「仕切らない、と。ううむ・・・みんな好き勝手に・・・

ルールを守れるかどうか、なるようにしかならないでしょうねえ・・・」


ジョージ・オーウェルの小説「動物農場」はソビエトのスターリンの恐怖政治を

批判している。しかしどこの国の組織にも当てはまる。


最初は世のため人のための組織が、組織の存続とトップの利益のために

非合法活動をするように変わって腐敗していく。


欧米でヒットした小説。

敵であるソビエト・中国の共産主義の批判なので。

でも民主主義が良いかといえばかなり疑問。


日本の消費税は呼吸税と同じ徴税理由不明の詐欺。

少しずつ徴収割合を上げていく悪魔の手法。茹で蛙。


NHKはテレビあるなら金出せとヤクザの恐喝同然。


ヤクザ組織が堂々と存在するのが異常。

かなりの店が「殺されたくなければ金出せ」と脅されて屈服。

警察は助けない。

普通に叫んで道をのし歩く異常者・チンピラが日本中にはびこってる。


固定資産税で土地所有できなくしている。


交通事故の死傷者・自殺者がどれほどいても問題にされない。


お金の追求、ラットレースを強要される。

お金は、本来、人が幸福に暮らすための道具なのに、

人を苦しめる為の道具に落ちている。


イジメがどこでも日常。暴力が支配。なぜ人格チェックをしないのか?

幸福に生きれない社会。恋愛や子育てできない。人口減は当然。

日本は核ミサイルで焼き払った方が良いゾンビの国。



ナポレオンが権力者。

豚たち、羊たちが権力者の子分たち。

9匹の犬が秘密警察、ヤクザ、一般警察、軍隊。

スピーカーが新聞・マスコミ、ニュース報道者。


どの国・組織でも当てはまるのが長く読まれてる理由。

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