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勘違いは続くよどこまでも

作者: ポストマン

昔の俺は、クラスの中で浮いた存在だった。

小学校五年生のはじめころ、事故で半年学校に通うことができなかったためだ。

学校に戻ったとき、周りがよそよそしくなった。

いじめまでは行かなかったのはマシだが。

それでも一人だけ俺に話しかけてくれたやつがいた。

そいつの名前はユキオ。

理由は、クラスは違ったがそいつも転校してきたことで浮いた存在だったから。




学校卒業から十五年。

今日は学年合同同窓会ほ日だ。

「みんな結構大きくなったな」

先生たちの言葉にみんなから笑い声が聞こえてくる。

幹事から今日の出席率が100%だという発表がされた。

「ユキオはどこにいる?」

あいつと一緒だったクラスのやつを捕まえて聞いてみたが、返事は驚くものだった。

「ユキオ?そんなやつ俺たちのクラスにいたか?」

「転校生?そいつはそんな名前じゃないはずだけど?」

ユキオはどこにもいなかった。

そんなばかな。

それじゃ、あいつはいったい・・・




「お、いたいた。おーい、俺のこと覚えてるか?」

ユキオはいた。

「あれ?忘れたか?」

「いや、いまさっき聞いたらユキオはいないって・・・」

そう言うと、ユキオは噴出しそうになっていた。

「おま、まだ勘違いしてたのかよ!」

「え?」

「いや、俺の名前ユキオじゃなくて幸夫さちおなんだけど」

どうやら、もともとユキオは居なかったらしい。

実は弟の友人の実話・・・かもしれません。

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