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失敗の成功  作者: 062
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エピローグ

シンと静まりかえった教室にピチャ、ピチャと水滴の落ちる音がする。その音は私の足元からだ。

私の席の後ろの数人が気づいたらしい、ざわざわとし始めた。私の失敗に気づいて、困惑する者、迷惑そうだったり哀れんだりする者もいるだろう。そして、心配そうに見る者もいる。カンナだ。それらを目にしっかりと焼き付けて、顔を手でおおう。何故か本当に涙も出てきた。

やがて、教師によって保健室行きを言われ、私は教室を後にする。

こうして、2週間の計画と実行の末に私は『失敗』と言う『成功』を手に入れた。来月には修学旅行も控えている。これからの事を思うと私はドキドキせずにはいられなかった。


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