5話
1時間後
すごく余裕がありそう。お股の間がじわって暖かくなり、一瞬濡れた感じがして、すぐにおむつがそれを吸収してくれてる感じ。
2時間後
まだ大丈夫ね。少し吸収するスピードが落ちたかな?
3時間後
ギリいけそう。お尻の方に吸収力が残っていて、そっちに流れていってる感じ。
『うい〜』
クラスで1番仲のいいカンナからのラインだ。じつは昨日の夜もカンナとラインはしていた。私は結構スタンプ1つでトークを返してしまう方だ。今回も
「どうした?(と言うスタンプ)」
『下の妹 マジサイテー』
「どうした?(以下略)」
『カンナのふとんでおねしょしやがった!』
カンナは3人姉妹で確か下の妹は小学生だったと思う。
「おねしょなら、ゆいも今朝しましたが、何か?」
『www』
『ゆいも布団干してんの?』
連続して返信がきた。
「おむつしてたからヘーキ☆」
『www準備万端かよw』
『あ、現国の試験範囲どこまでだっけ?』
この様子だと、ネタだと受け取ったらしい。まあ、無理もないと思う。
「124pまでだよ。ちな、119pと120pは範囲外だk」
から注意な、と打ち込もうとした時、足の内側からついに漏れ出した。少し動揺した私は中途半端な文を送信してしまっていた。
『りょ』
『ありがとう(と見えるスタンプ)』
とスマホには表示されていたが、濡れた床や椅子を掃除する私には見えていなかった。
結果発表〜!4時間13分で漏れ出る。