表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
失敗の成功  作者: 062


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/21

その後(4)



「膀胱炎で間違いないそうです。それでは今後の対応についてはお願いします。私は平野さんを家まで送迎して戻りますので」

保健室の先生は電話をバッグに入れると軽自動車のエンジンをかけた。

「お待たせ。家まで送るけど、ちょっと寄り道して行くね」

「はい」

車はゆっくりと走り出す。カーステレオから少し昔のヒット曲がずっと流れている。

「下北の方よね?」

「はい。駅の南口からコンビニを右折して、ドラッグストアの次の信号を左折した住宅街です」

「了解。そのドラッグストアに寄るわね」

「あ、そういえば、今更なんですが」

自分でもどうかと思うタイミングで全く関係ない事を聞いた。

「先生のお名前って」

「そういえば、初対面で自己紹介もしてなかったね。有馬五月(ありまさつき)よ。さつきでいいわよ」

「じゃ、さつき先生で」

これから卒業まで長い付き合いになる確信があるので聞いておきたかったのだ。


近所のドラッグストアに着いた。

「ちょっと待っていてね」

と、さつき先生は私を残して店内に入る。5分と待たずに帰ってきた。手にしていたのは、私が今着けているのと同じタイプのオムツだった。

「病院で見た時から結構汚してたからね。心配しないで、経費で落とすし。それで今から交換しましょうか」

「え、今からですか?」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ