表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
失敗の成功  作者: 062


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/21

その後(3)



「白血球と細菌が多いですね。間違いなく膀胱炎です」

白衣の中年の医師がそう告げた。保健室の先生がさすがにプロだからだろうか、質問を返す。

「単純性膀胱炎と考えて良いのでしょうか?この子の場合、尿失禁の症状まであるのですが?」

「今のところは、としか言えません。平野ゆいさんの場合、過活動膀胱の兆候もありますが、医者として膀胱炎の治療を優先させていただきます。膀胱炎を放置すると腎臓まで病気になりかねない」

少し困った顔で長々と返した。保健室の先生も納得はしたようだ。

「わかりました。ありがとうございます」

私は知らなかったが、ここは春に提出する尿検査を担当している泌尿器科の医院らしい。保健室の先生の車で学校から10分とかからない場所にあった。簡単な問診を看護師さんとした後、尿検査とエコー検査を終えて、最後のやりとりだった。


私はホッとした。膀胱炎になった事にだ。これにはトリックがある。私はこれまでの2週間、トイレを我慢できないようにカテーテルをつけたまま生活していた。その間に2回カテーテルの交換をしている。理由は2つで1つはカテーテルを入れる際に雑菌が入るようにするためだった。しかし、実際のところ検査してみるまで結果はわからない。私にとっては今回最も良い目が出たと言っていいと思う。


だが、現実は私の予想を超えて大きくなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 続きあったんですね! 面白いので頑張ってほしい
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ