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日報3
○○精神病棟日報(以後省略する)
4月22日。家族と離れたコトミは寂しがるかと思ったが、幸助の存在もあってなんとか元気にやっているようだった。
昨日書いた通り、施設にあったオセロゲームをコトミと幸助にやらせてみた。
二人ともルールは理解していた。単純だから当然と言えば当然だ。
1試合目、幸助の序盤からの勢いに呑まれ、コトミの敗北。
2試合目、癖を読まれた幸助の敗北。
3試合目以降、幸助が勝算を得ることはなかった。
単純なセンスの問題か、幸助がキレのないやつなのかは現時点では不明。
物は試しにと、私とコトミが対戦してみる。
結果だけ言えば、私は幸助と同じような物だった。手加減をしたつもりはない。
初回こそ上手く行くのだが、2回戦にもなれば完全に読まれ、誘導され、あっという間に盤上を一色に染められる。
興味深い物が見れた。
明日にでも囲護、将棋、チェス等々。定番のボードゲームを取り寄せてみることにする。




