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日報2
○○精神病棟日報:4月21日。
コトミの家族、母親と兄が面会に来られた。何となく憂いを帯びたような表情を終始崩さずに、私の質問に淡々と答えた。
いつから発症したのか。
それに対してはわからないと答えた。彼女自身、あり得ないくらい物静かで、学校でも全く喋らず、いじめを受けたこともあったと言う。だがある時、私は言葉がわからないと、自分から突然文字に書き起こしたのだと言う。
次に原因は何か。
いじめ、難聴によるストレス、家庭や学校の環境。諸々聞いてみたがピンと来ない様子で首を傾げていた。
コトミの兄は一緒に対戦系のゲームをしていた時に、最初は操作すら覚束無い彼女が、数回のプレイである程度の操作方法を覚えると急に勝てなくなったこともあったと言っていた。
コトミの耳は集中力のそれで機能が緩慢にでもなるのだろうか。明日辺りにでも施設にあるボードゲームでもやらせて見ようと思う。




