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日報14
5月4日。
幸助は思いの外、この施設の外の世界には興味を示さない。
ボードゲームも本も、そしてコトミに興味を持ったが、与えられない物には何にも興味を示さないのだ。
幸助の目に見えない物は、ないのと一緒なのだろうか。
暗闇は無く、無知があるだけ、と言った所か。
本の趣向を変えてみるのもいいかも知れない。小説ではなく、例えば図鑑や参考書等だ。スポンジのようにある情報をとにかく吸収していく体質なのか。
しばらく様子を見てから古本屋にでも出向くとする。
同じ内容を2つ投稿してたので片方を削除しました。それによる話数のズレがあると思うので注意してください。