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日報9
4月29日。
コトミについての個人的見解。
コトミは声が聞こえなくとも日常生活に支障を来すことはなかった。むしろ黙っていても普通の日常生活を送れていた。つまりは普通の人よりも人間関係を立ち回る能力に長けているのだ。
細かく言えば空気を読むと言う概念を擬人化したような、そんな感じだ。
その場その場の人の思考を目で見て感じとり、その人に見あった、その場の空気に見あった行動をとることができるのだ。
では幸助との関係はどうなのか。
幸助には人としての感覚がないのだ。と言うのも、7才の時から日本と言う先進国での生活は絶たれ、社会と言うよりは戦場での殺し会い、より自然的な環境で生きてきたからこそコトミには幸助と我々とは違って見えたのだろう。
そこでコトミの本能は幸助の感性を無意識に読み取り、声を聞こうとしたのだろう。
長々と書いてみたが、まだ憶測の域を出ず、その根拠もないためここに書きなぐる程度にとどめておくことにする。