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走る。

気絶してしまっている金髪の幼女を抱いて、俺は走る。

息が切れるほど走る。

草木の生えた森の中を走る。

唯一、毒舌幼馴染に褒められる俺の長所、体力が切れるほど走っている。


どうしてこうなった。

俺は走る。

精一杯で走る。

オースティンの屋敷からどれだけ離れた?

思考がまとまらない。

酸素が足りない。

脳が働かない。


ドサッ


音がした。

何かが地面に落ちた音だ。

例えば、人間とか。


酸欠が過ぎてグラグラする頭が俺の体を動かす。

力の入らない腕を地面について、起き上がろうと必死にもがく。


ドサッ


また落ちた音だ。

視界に金の髪が映る。

あぁ、この子を守らなきゃ。

…なんで、守らないといけないんだっけ?


俺は狭まる視界に一つのブローチを捉えた。


あぁそうだった。


真っ暗になった視界。

体が落ちて行くような感覚。

最早、抗う力も残ってなかった。


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