見果てぬ世界で 第4話 ~犠牲~
よくいらっしゃいましたね
あの本の続きですね?
長らくお待たせしましたが、昨夜、開放されました
こちらです。
どうぞごゆっくり……
「ハァ……ハァ……キリが無いな、セラ生きてるか?」
アガロは大量の汗をかき、疲れきった表情でセラに問いかける。
集落に戦士たちが居ないため、アガロ自身が毎夜見張りをしていた。
「あたしはまだ大丈夫、でも……」
「俺は大丈夫だ、まだ村人達が逃げてる最中なんだ、村長たる俺が逃げる訳にはいかんからな」
辺りにはアガロに四肢の筋を斬られ、動けなくなっている騎死達が転がっていた。
苦痛や出血で死に至っていてもおかしい程の惨状だがうめき声をあげ続ける・
騎死達は元より死人、いくら殺しても死ぬ事は無い。
「チッ、筋肉を斬ったって言うのにまだ動いてやがる……だがもう少し、もう少しで避難が終わる……」
「そう上手くはいかせないんだけどねぇ」
と女性の声が響く。
「へぇ、面白いねぇ、コイツらをこんなにあっさりとねぇ……フフフ」
そこには、他の騎死達とは少し違う者がいた。
深紅……そうとしか呼べぬ程に、赤い、紅い鎧を纏った騎士がいた。
「な…なんで紅の騎師がここに……たしか森の外の戦士達とにらみ合ってたはずだ!!」
「別にどうだっていいでしょ?戦士なんて頭を取ればただの烏合だからねぇ……フフ」
「くっ……セ、セラ、お前はすぐに逃げろ」
アガロは更に汗を掻きながらセラに伝える
「え?で、でもお父さんはど」
「すぐに逃げろ!!」
セラにかぶせるようにアガロは叫び、紅い騎師へ向かって駆け出した。
「アハハ、なにそれ?つまんない、燃えちゃえ」
紅い騎師がウインクをすると一瞬にしてアガロの足元から炎が上がり、
あっと言う間にアガロを飲み込んでしまう。
「お、お父」
「あら、次はあなたの番よ?燃えな」
「セラ!アガロ!」
飛んできた影が凄い勢いで騎師にぶつかり、吹き飛ばす。
「お前、俺の命の恩人に何してんだ?」
その影はスっと立ち上がると騎師を睨む、
その影はもちろん。
「あ、綾人!!お、お父さんが!!!」
「あ……アガロ……」
「あ……綾人か?すまねぇな、下手うったぜ」
「アガロ、喋らないでくれよ、死んじまうだろ!!すぐに応急手当を……」
「綾人、もういい、すまないな、お前に重荷を背負わせる……」
「アガロ…」
アガロはゆっくりと目を閉じ、体から力が抜ける。
「ア…ガロ?……おいアガロ、生きてるよな?まだ生きてるだろ?……嘘だ…」
その時、アガロの体は淡く光、胸の辺りから一つの石が浮き上がる、そしてその石は一瞬強く輝くと光の尾を引きながら綾人の中に溶け込んだ。
「こ、れは…」
「ふ…ふざけた事してくれるじゃない、ボウヤ、許さないわよ?」
「ふざけてるのはてめぇろうがよ・・・絶対にゆるさねぇ!!」
その瞬間、綾人の体から先ほどよりも強く光があふれる!!
そして光が綾人を包み、そしてその光が消えると……
綾「おい作者」
作「どうしたのさ?」
綾「何でこんなに投稿遅れたんだよ?」
作「え?あ、あぁ それはさ教習の仮免許のテストがあったり授業が始まったり、バイトが11連勤があったりしてさ」
綾「へぇ」
作「考えておいた構想が全部飛んじゃってさ……本当に弁解のしようも無い…」
綾「じゃあ後でお仕置きだな、またセラに撃たれておいで」
作「あぁ、そうするよ、じゃあその間に次回予告しといて」
綾「OKやっとくよ」
綾「なぞの紅い騎士の力で燃やされ、死んでしまったアガロ」
紅「しかし、彼の体からでてきた石が綾人に力を貸す」
綾「綾人は紅い騎士を倒すことができるのだろうか?」
紅「そして私の名前とは?」
綾・紅「次回、見果てぬ世界で 第5話 ~召霊~」
綾「力を貸して欲しい」
綾「って何でお前も予告してるんだよ!!」
紅「いいじゃないの、別に~」
綾「あーもう、またな!!」