見果てぬ世界で 第1話 ~目覚め~
おや そちらの本が気になりますか?
そちらの本はですね・・・
「ふぁ~」
と、どこか間の抜けた声が。
そこには、一人の少年の姿があった。
「まだ眠い…… ん?」
年は17~8歳ぐらいだろうか?
「あれ? え? は?」
少年は周りを見渡すと、ポツリと呟いた。
「ここ……何処なんだよ」
少年は小高い丘に一人、寝転がっていた……。
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「落ち着け、落ち着け、昨日何があったか思いだすんだ……」
(確か昨日は、放課後に友達とゲーセンで遊んでた、その帰りに友達がふざけ半分で足を引っ掛けてきて、その足をジャンプして避けた……所までは覚えてるな)
「その後は、どうd」
その時、草原に大量の足音が響き渡る。
「な・何……」
少年が丘を見下ろすと、そこには、銀色の鎧を身につけた騎士達が、遠くにある森に向かって進行していた。
「鎧……え?どういうことだよ……取り合えず話を聞いてm」
と、ふと騎士達の歩いた後を見ると、沢山の血が流れていた。
よく見ると、一部の騎士の鎧には沢山の返り血らしきものがこびり付いていた。
そして、騎士達の一部が大きな袋を引きずって歩いていた。
その袋からは血が流れ出ていた。
「?! アレって…血だよな……あ、あの袋からも…これは近づかないほうがいいかもしれないな…」
少年が草むらに身を潜めていると…こちらに気がついたのか騎士が3人列から離れてこちらに近づいてきた
(見つかった…のか?)
騎士たちは近くまで来ると、こちらを見つけたのか腰にある剣に手を当てながら走りだした。
「やべっ」
少年は騎士達とは反対の方向へ……森の方に逃げた。
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少年が森に入った時、騎士達は剣を抜き放ち、少年に斬りかかってきた
「うぁ!!」
少年は"それ"に気が付きとっさに右に飛んだ。
すると、少年が居た所を通るように鋭い音が通り抜けた。
その音は騎士の首に突き刺さり、また別の矢が他の二人を貫いた
「そこの小僧、騎士とは違う格好だな……名と所属を名乗れ」
と、野太い声が、音が飛んで来た方から聞こえてきた。
「お、俺は…… 俺は綾人、 皆方綾人……です」
綾人(以降、綾)「なんで俺の名前、最後に言うんだ?思いだしてる辺りで一緒に言っちゃえばいいじゃん」
作者(以降、作)「最後に出せばあまり出さなくて済むかと思ったんだよ」
綾「でも結局、この後何作か出すんだし何度も出てくるんじゃないか?」
作「あ……」
綾「ったく」
作「いいじゃん別に……さぁ、そろそろ次の話を簡単に予告しないと」
綾「はいはい、それじゃあ交互に行こう」
作「騎士達に追われ、森に逃げ込んだ綾人」
綾「そこで俺を騎士の魔の手から救ってくれた者たちとは…」
作「騎士達の目的とは…」
綾「そしてこの世界とは…」
作・綾「次回、見果てぬ世界で 第2話 ~魔石~」
綾「俺に出来る事…」