第六話 異世界到着で見たものとは?
お気に入りが徐々に増えていっているのが凄く気になります。残酷描写があります。苦手な方は避けて・・・・出来るだけ。
ピチュチュチュチュ・・・・♪
うん?ここは?と周りを見渡すと木々が生い茂ってすこし薄暗く感じるほどの森のなかだった・・・ほんとに異世界に来たのだろうか?身体を起こすと「ドサッ」ふぇ?何か落ちたな・・・。「うん?本か?タイトルは緋山の使える魔法図鑑」自分の!?ナンダッテー
ページをめくると習得した魔法がいくつか載っている。選んだのは風(雷)・光・闇属性を選んでみた。たくさん覚えても面倒だしな・・。なになに?
魔術の心得(0/1000)
【基本】
風(雷)・光(回復・状態異常回復)・闇(状態異常)それぞれ【単体・複数・範囲】指定可能
※熟練度により更新あり
特殊魔法
死霊術(ネクロマンサーの秘法)
魂縛り(対象の魂を現世にとどめ主人の魂に繋ぎ止める)
防腐術(肉体が腐らないように魔法でコーティングを行う)
修繕術(欠損や消失部位を魔力にて再現する※対象の生前と変わらぬ動きが行える)
身体強化(肉体を強化し生前の倍近く力を発揮できる。主人の命令により制限を解除されると限界まで力を発揮できるようになる)
???
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※熟練度により更新あり
「へぇ、【単体・複数・範囲】って使えるんだ・・・。ネクロマンサーの方もなんだか不思議だ・・・。」
『キャーー!!!』
んお!?女の子の声か!?身体強化の影響か普段の自分の身体以上に動くことが出来た。声がした方向に走っていくと、そこには犬歯ってか牙が長いオオカミ?が3匹女の子を狙っているのが見えた。女の子は銀髪に笹のような耳をしている。ん?ってことは、あの子はエルフか?仲良しには見えないな・・・うん。助けないと不味いな・・。視力も強化されているのか100mほど離れているのに様子が良く分かる。
「おーい!大丈夫かー!今助けるぞー!!」
女の子がこちらに気付き振り返った瞬間『ザッシュッ!!』牙のあるオオカミの一匹が女の子に襲い掛かり心臓を牙で一突きしてしまう。女の子は口からゴホっと血の塊を吐き出した。自分は精神強化のおかげか頭は冷静でいたが心は突然の出来事に混乱していた。「声をかけなかったら・・。あの子は・・・。」
急いで駆けつけオオカミ3匹にスリープとパラライズの魔法をかけ動けなくしたところで女の子にキュアをかけるも既に手の抹消が冷えていき唇が紫になってピクピクと痙攣を始めていた。
「そんな・・・」
死にゆく名も知らぬ女の子を抱き呆然としていると、さっきの大図鑑でみたネクロマンサーの項目の魂縛りを思い出す。焦っていた自分はこれしかないと思い、【魂縛り】を使った・・・。
魔法減らしてみた。