第五話 特典選びです。
まぁご都合主義って言えばそれまでなんですが・・・やや高スペックかも?
本の中を覗くと…。
言語系
剣術系
魔法系
能力強化系
使役系
召還系
生産系
特殊系
と項目が目次のようにあった。
「ええと、リックさんお勧めはありますか?」
『そうですねぇ~言語系の共用語読解筆記技能と世界の理・剣術系の武術の心得・魔法系の魔術の心得と能力強化系の身体強化・精神強化などですねぇ』
「共用語読解筆記技能と武術と魔術の心得と世界の理ですか?」
『はい、言語読解筆記技能はあちらの世界の共用語から他種族の言語・古代語を読むことや聞いて理解するとともに書くことが出来ます。それと、両術とも極めることは出来ませんが、一流剣士・魔法使いと同等のレベルまで育てることが可能です。それぞれ属性を選べはその系統にある魔法が使えますよ?ちなみに、火・水・風・土・光・闇の属性と炎・氷・雷・木の派生属性があります。世界の理は、国・文化・貨幣・一般常識等の情報が瞬時に引き出されます。』
「ほほうーそれは、嬉しい特典です。言葉が分ったり書けたりするのは助かりますし、魔法ってアニメや小説の中だけだと思ってましたから・・・身体強化は病気や怪我をしにくくなるとして精神強化はどうしてですか?」
『緋山様の世界と異なり剣や魔法を使った戦闘が行われたり、盗賊や魔物を退治するなんて場面に出くわすかもしれませんので相手を殺すなどということがあると思います。』
「あーそれなら、必要ですね・・・気絶なんかしたらとおもうと・・・」
『ほかに、緋山様は何を選ばれますか?』
「ええっと、使役系のモンスターテイマーと生産系の生産者(採取・採掘・加工・細工)の心得と特殊系のアイテムボックス操作と後ひとつ・・・。」
あれ・・・特殊系で終わりかと思ってたら一番下に小さく禁忌系ってある・・。
「リックさん禁忌系ってどんなのがあるのでしょうか?」
ギラっと一瞬怪しく目が光った気がしたが、さっきと変わらずにこやかに笑うリックの姿が・・。
『緋山様見付けてしまわれたのですか・・・禁忌系は過去に技能を悪用したあちらの世界の犯罪者の封印するには惜しい能力などが載っています。』
「技能の悪用ですか?」
『ええ、使い方次第では一国を更地に変えてしまうものも中には・・・。』
こわッ!更地とか洒落にならん・・・。
「へぇ~ここからは選ばなくても・・・あ、これは?」
『いかがなされましたか?』
「このネクロマンサーというのは?」
『ああ、ネクロマンサーというのは死霊や死体を操る術をもった術者のことで、過去に墓場からゾンビとして生き返らせた者を町に攻め込ませた者の力です。ただし、死後直後から鮮度といいますか・・・やはり墓地の下に土葬の形で埋葬されていた者たちですので・・。魂の離れ具合では意思の疎通も可能です。死んだ直後に生き返らせた場合ほぼ完全な状態で生き返りますが、死後何年と経つと1つ2つの言ったことしか理解できません。それと、生き返らせた者は緋山様と魂でつながれた状態となり隷属下に置かれ緋山様に襲い掛かるなども起りませんし、命令には忠実に従う状態となります。ただし、光属性や緋山様の命令であれば消滅したり昇天します。』
「死者や死体を生き返らせて従えるんですか・・・。(恐ろしいようだけど、人付き合いがあまり得意ではないのでその方がいいかもしれないな・・・。ボソリ)」「これにします。」
『選ばれると思っていました。説明の際に目が輝いているように見えましたので・・・。』
「輝いてましたか?」馬鹿な・・・そんなはずは・・・?
『では、そろそろソファーにお座りください。』
「座ってサークレットを嵌めるんですよね?」
『はい、お願いします。それでは、異世界へGO!!』
エェェΣ(・ω・ノ)ノェェエ それ言うのかよッと思っていたらだんだん眠くなっていき、目の前が真っ暗になっていった。
読んで頂き有難うございます。 いよいよ次は異世界に到着!