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第三話

ミーティングルームにて


「は〜い、んじゃミーティング始めま〜す」

五十嵐が立ち上がり、プロジェクタースクリーンの前に立ち、取り仕切り始めた。


「さて、まず自己紹介から行こうか」

五十嵐や宇城や阿賀白は分かる、が知らない顔が何人かいる。


「まず私が海洋特殊作戦局の局長、五十嵐紅音、よろしく〜」

軽くお辞儀をする五十嵐。

俺は思わず目を瞬かせた。

(局長…上司とは言ってたがまさか組織のトップだったのかよ…)


「次は…宇城」

宇城は立ち上がり

「宇城公則、ハヤアキ3号機担当パイロットです」

姿勢正しく、きっちりお辞儀をする


「次、阿賀白」

「阿賀白蓮、2号機パイロット。まぁ、よろしく」

阿賀白は立ち上がらず、

気怠げに手を振り挨拶をした


「次」

俺の番が来たので、立ち上がり

「椙原蒼です、配属されたばかりで何もわかりませんが、よろしくお願いします」

自分なりに丁寧に挨拶をした。

こういう礼儀は大事だ


「はい、じゃあ他のメンバーも」

五十嵐に促され、見知らぬ顔が順に立ち上がる。


富士川翠(ふじかわみどり)です。現場の情報分析解析などを担当します」

お硬そうな女性が軽く会釈する。


「整備主任、黒岩武雄(くろいわたけお)

髭面の恰幅の良い男が短く言い放つ。


「オペレーターの桃瀬茉希(ももせまき)です!作戦中の後方支援などをします!よろしくお願いします!」

やけに元気な若い女性が勢いよく挨拶する。


俺は彼らの顔一人ずつ確認しながら、これが当面の仕事仲間となるんだと実感が湧いた。


五十嵐は再び立ち上がり、スクリーンの前に出た

「まぁ、ほかにも職員はいるけど今回は主要メンバーのみのミーティングだからね、後は各自適当にって感じで」

五十嵐はスクリーンのリモコンのスイッチを手に取って

「じゃ、次はハヤアキについて軽く説明しようかな、知らない人もいるからね」

知らない人というのは恐らく入ったばかりの俺の事だろう。

五十嵐はリモコンをオンにする、スクリーンに3体の人型の機体が映し出された。


「この3体が人型海底探査防衛機ハヤアキ、左から1号機、2号機、3号機」


1号機はマリンブルーのボディーに、各関節から動力パイプを覗かせている。

全体の形は人間に近いが、関節や胸部には機械的なディテールが見られる。

2号機は重厚な装甲に覆われ、肩からは大型のランチャーのようなものが見える。

圧迫感があり、人型の重戦車といった感じだ。

3号機はスリムなボディに多数のセンサー類が埋め込まれているようだ。

特に特徴的なのが頭部レドームで、ぱっと見はまるで人型の円盤だ。


(なんだこれ…?人型の兵器…?俺、これから何をさせられるんだよ…?)

一通り機体をみた俺は、不安に駆られた。

「1号機、椙原担当。性能はバランス型、防衛も作業も万能。ちょっと問題のある部分もあるけど…まぁ、それはおいおい説明するね」

1号機のデモンストレーション映像を眺めながら、俺はますます不安に駆られる。

(問題ってなんだよ…!早くもこの仕事やめたくなってきたぞ…)

五十嵐は俺の不安な表情など気にもかけずに話を続ける。


「2号機、阿賀白担当。重装甲、カメラ性能特化。前衛向け、探査より防衛が得意」

すでに知っている阿賀白は、椅子にもたれかかり居眠りをしている。


「3号機、宇城担当。軽装甲でソナー特化でクセはあるけど、情報収集が得意。探査では頼りになるけど、防衛では後方支援が主かな」

宇城もすでに知っている情報なのだか、阿賀白とは対照的に姿勢正しく聞いている。


「次に随伴する機体の説明ね、随伴するのはこのミクマリ」

次にスクリーンに映されたのはハヤアキと少し似ている人型の機体

「ミクマリは無人機で主に茉希ちゃんが操作するかな」

桃瀬も恐らく知っているはずなのだが、大きく頷いている。

オペレーターもやって操作もやるとは、負担が大きいような気もする。


「えーと、最後に基本的な任務についてね」

スクリーンに映し出さたのは簡単な作戦図。

青い海底マップに、いくつかのポイントに赤や黄の丸がつけられている。


「任務の基本は、海中や海底の探査と防衛ね。unknownが現れた場合、まずミクマリが先行して接触、状況を確認。それから、必要に応じて威嚇か防衛に入るって感じかな」

俺はスクリーンと五十嵐の説明に辟易とした。

(確かに公務員っちゃ公務員だけど…これ、もはや軍とかそういうやつじゃないか…)

げんなりとした俺の表情から何か読み取ったのか、五十嵐は

「まぁ…げんなりとしてる人もいるけども、給料はいいから皆で頑張ろー!あ、これから私別の会議あるから質問は無しね、といことでお疲れ〜」

ミーティングは早々と終了した。


皆がそれぞれ部屋から出ていく中、俺は座ったまま呆然とスクリーンを見ていた。

(人型兵器なんか俺に動かせるのか…?クソ…五十嵐の奴…あとで電話して問いただしてやる…)

「お疲れ様でした!椙原さん、これからよろしくお願いしますね!」

呆然としていた俺に声をかけてきたのは桃瀬だった。


「ああ…どうも、よろしく…」

「これから大変かもしれないですけど、私も色々協力しますので一緒に頑張っていきましょう!」

桃瀬はだいぶポジティブなようだ。

「ああ…うん、そうだね…」

「じゃあ、お疲れ様でした!明日の実地訓練頑張りましょうね!」

「ああ、そうね…」

不安を抱えつつ、明日の実地訓練に備えるために早めに帰宅した。



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