クレール 光の伝説「意外な話――或いは、雄弁な【正義】」
若い貴族が求められて語る「昔話」。
昔々。
妻と二人の息子を「事故」で失った「年寄りの殿様」がいました。
「主上」は義理の娘を後妻としてめとらせた上、「殿様」に国替えの命令を出しました。
「殿様」の新しい領国は、都を遠く離れた山奥の小国でした。
新しいお国のお城は、とても古くて、怪しい気配が満ちていました。
幽霊が出るという噂も立っています。
おびえる「若い奥方さま」のために、「年寄りの殿様」は新しくお城を普請しました。
素晴らしいお城ができあがりました。お引っ越しをした殿様が、
「何人たりとも古いお城には近付かぬように」
と命じたので、古いお城は無人の「幽霊屋敷」になりました。
しばらく経って、「年寄りの殿様」と「若い奥方さま」の間に、一人の「若君」が生まれました。
成長した「若君」はある夜、お父上が絶対に近づいてはならぬと言うそのお城に、そっと入っていったのです。
※時間軸的には「いにしえの【世界】」少し後になります。
昔々。
妻と二人の息子を「事故」で失った「年寄りの殿様」がいました。
「主上」は義理の娘を後妻としてめとらせた上、「殿様」に国替えの命令を出しました。
「殿様」の新しい領国は、都を遠く離れた山奥の小国でした。
新しいお国のお城は、とても古くて、怪しい気配が満ちていました。
幽霊が出るという噂も立っています。
おびえる「若い奥方さま」のために、「年寄りの殿様」は新しくお城を普請しました。
素晴らしいお城ができあがりました。お引っ越しをした殿様が、
「何人たりとも古いお城には近付かぬように」
と命じたので、古いお城は無人の「幽霊屋敷」になりました。
しばらく経って、「年寄りの殿様」と「若い奥方さま」の間に、一人の「若君」が生まれました。
成長した「若君」はある夜、お父上が絶対に近づいてはならぬと言うそのお城に、そっと入っていったのです。
※時間軸的には「いにしえの【世界】」少し後になります。
聡明なる美しき若君の語るところによると……
お国入り
2025/05/08 17:10
お輿入れ
2025/05/09 17:10
新しいお屋敷
2025/05/10 17:10
引っ越し
2025/05/11 17:10
跡継ぎ誕生
2025/05/12 17:10
子供は子供らしく
2025/05/13 17:10
心の底から大嫌い
2025/05/14 18:10
愚蒙なる斥候
2025/05/15 18:10
怖いもの見たさ
2025/05/16 18:10
蛍の光
2025/05/17 18:10
いざ、高らかに笑わん
2025/05/18 18:10
思っていたのと違う
2025/05/19 18:10
開けられない扉
2025/05/20 18:10
無い知恵を絞る
2025/05/21 18:10
スイッチ
2025/05/22 17:40
常夜灯《ヴェイヤーズ》
2025/05/23 17:40
小さな灯
2025/05/24 17:40
人の影
2025/05/25 17:40
ドサ回り芝居一座の座付き戯作者の思惑というものは……
想像は無限に膨らむ
2025/05/26 17:50
期待を裏切る意外な展開をする話
2025/05/27 18:20
愚者の振りをする男の勧めるところによって……
自然体の若者達
2025/05/28 18:10
あのお話の続き
2025/05/29 18:10
四人家族
2025/05/30 18:10
天涯孤独となった少年が語るところによれば
2025/05/31 18:10
賢者の振りをする愚者の行いというものは
2025/06/01 18:10