生離死別
最高で最低な悪友へ
アンタがこれを読んでるってことは私はもう死んだんだね。母さんに託してたから、アンタがどこかで私が死んだのを聞いて家に来たんだね。どっから漏れたんやろ。塾長先生かな。それとも先生かな。どっちでも有り得る。てか、何歳で死んだんやろ?振袖着れたかな?ちな、これ書いてるのは入隊して直ぐね。軍はね結構楽しいよ。同年代の子達と寮生活なんて性格歪んでる私なんて浮くでしょ絶対って思ったらなんとまぁ、話が合う子がいることいること。ゲーム友達もできたよ。んでさ、この手紙というか、遺書?書いたのアンタだけなんだよね。父さんと母さんにはビデオレターで渡した。え?普通は逆じゃないかって?んな細かいことは気にするな。私は私のやりたいようにやるんだよバカ。んでさ、なんでこんな手紙書いたかって言うとね、アンタに伝えたい言葉があったからなんだ。好きだよ。いやー、臆病だから反応が見れない死んだ後になら確実に読まれる手紙で書いたんだよね。え?いつから好きだったんだって?知らんわそんなもん。驚いてたなら上々。私の演技は完璧でしたwなんで直接言わんかったんって言われそうやけど、アンタ、好きな子居ったやろ?初恋の子。何回も告白してフラれたって言ってたやん。そんなアンタに告白する勇気私にあると思う?無いはバカ。ってことで手紙で書いていい逃げ。なんならアンタが私の死に気づかんくてそのまま生きててくれたらバレないのでハッピー。幸せに生きろよ。今の世の中どこも不安定や。いつ戦争が起こるか分かったもんじゃない。もし戦争が起きても、そん中で精一杯生きろよ。まあ、アンタならどこでも生きていけそうだけどね。まずは大学での点を落とすなよ。ちゃんと就職して、嫁さんは・・・まぁ、アンタが結婚したなら嫁さん大事にしなよ。アンタは女心を分かってないから、大学でそれを勉強するのもありだね。それじゃあ、私の最高で最低な悪友へ私から最初で最後のお手紙です。
アンタのことが大好きだった人より