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生離死別  作者: おはぎ
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久しぶりにお寺に顔を出したら、彼奴に会った。まさか会うとは思わなかった。地元に顔を出しに行けと上官に寮を追い出されたのがクリスマスの日の事だった。今回の休暇も地元に戻る気はなく、いつも通り寮で過ごすつもりだったのに上官は一も無く二も無く追い出した。もちろん家族に会えるのは嬉しいが、彼奴には・・・いや、やめとこう。しかし、彼奴に会ったのも上官のせいだ。いつも通りだったら彼奴似合うことも無かったのに。いや、それを言ったら、彼奴もだ。いつもならゲームに忙しくてーっていつも除夜の鐘など突きに来てないだろう。彼奴は私の髪型を気にしていた。この髪型はそんなに変だろうか。ドライヤーですぐ乾くから気に入ってるんだが・・・まあ、違和感は凄いだろうな。彼奴に会った時からずっと私の髪は長かったし、一つくくりがデフォルトだった。しかし、私にとっては髪が短い方が彼奴に会うまでの常だったから特に違和感は無い。たわいもない馬鹿らしい話を沢山した。もちろん、職業柄話せないことなんて沢山ある。だから、仕事中に転倒した話をした。重大事故では無い、雨上がりの山道で滑って転けて、尻もちをついたぐらいだ。暗かったから足元が見えなかったのもある。彼奴はそれを聞いてお前、いつか仕事中に死にそうだなって言われた。心底同意する。今までの怪我や病気の経験からすると定年退職より前に殉職か大怪我により退役すると思うと言ったところ彼奴は、じゃあお前が死んだらこっそり鼻で笑ってやるわと言われた。性格がアレな彼奴らしい言葉だ。後、あの日話したのは塾に顔を出すという話をしたくらいだ。彼奴は知らないかもしれないが、実は塾の先生は私が入軍したことを知っている。進路の話になったからな。てか、なんで彼奴は塾なのに進路の話にならないと思ったのか。さて、年が明けたら大きな仕事がある。気を引き締めなければな。もし、ちゃんと定年退職したらこの街で喫茶店でも開いてゆっくりしようかな。そして最後の除夜の鐘の音が響き渡った。

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