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98 結構いい勝負

評価ポイント200pt超えました! 皆様、ありがとうございます(_ _)

あと今日から15日までお盆休みに入りたいと思います。再開は16日の予定です!

冒険者ギルド


各国に一つずつ存在し、国の大きな権力を握っている一つの機関と言える。大まかに分けると国の権力は王室、ギルド、教会の3つに分けられているらしい。日本で言うところの一番近いのは三権分立か。

こちらの世界の常識はまだ知らないことのほうが多いから少しずつでも学んでいかないと、後で知りませんでしたとか言って大変なことになるのは嫌だからね。


そして現在私達がいるギルド。Gギルドというらしいんだけど(ガリレイド国の頭文字、Gを取ってのGギルドらしい。ここであの有名なカサカサとうごくGを連想してしまった私は決して悪くない)さすが国の権力を握っている一つというべきか活気がすごい。

あちこちで笑いが聞こえ、多くの物やお金が行き交っている。



「これから……どうすればいいの?」


「まずはパーティー作ろうぜ。そのほうがここのパーティーへの勧誘とかも減って後々楽だからな。どうせお前らのことだ。目立つのはそう遅くない」


最後は半分諦めのように聞こえるのは私だけかな、美凪くん。

そして後ろで何であんたなんかと一緒にパーティー組まなきゃいけないわけ!? って叫んでるレーイン達は総無視である。美凪、、とうとう無視することを覚えたな。


私達は迂闊にフードを脱ぐことができないため、登録なんかは全部美凪にやってもらう。何かを察したのか後ろの3人は喋らなくなってしまった。単に人前に出てきたからだけかも知れないけど。


「それでは後ろの4名様を含め5名様での登録でよろしいですね。……只今よりあなた達はFランクパーティー、"宵闇"でございます。ではご活躍をお祈りしております」


受付のお姉さんに見送られ、はしの方にあるテーブルに座る。少し……じゃないかもしれない。頭から全身紺色のローブを被っている集団なんて明らかに怪しいに決まっている。(美凪も一人だけローブなしはなんかやだと言って自分のローブに魔法かけてパッと見私達のと同じようにしていた)

ただしそんな目を気にしない心を思っているということもまた事実。視線は何でもないかのように話は続けられた。



「ねえ美凪。"宵闇"って何?」


「とっさに浮かんだのがそれだったんだよ。何も考えてないからマジで焦ったわー」


宵闇とか、私の混沌の魔人とかいう結構痛い厨二病ネームと結構いい勝負してるぞ。


「ミナギ、先ずは私達にそのパーティーとやらを説明しなさい」


「さっきFランクとか言ってたよね?」


いつの間にか皆美凪呼びになっているのはあえて触れずに、確かにさっきから気になっていたパーティーの説明へと耳を傾ける。


曰く、

・パーティーはランクわけされていて下からF、E、D、C、B、A、そして最後に伝説級のSランク。

・ランクは基本平均レベルで上がる。

・ランクによって受けられる依頼が違う


らしい。


私達は平均レベル的に言えば余裕でSランクらしいのだけど、まだ作ったばかりっていうので最低ランクからの始まりだ。一度依頼を達成すると強制的にレベル測定をしなければいけないらしく、そこで適切なランクが発表される。不正もインチキも一切許されない装置があるらしい。それはレベルが数値で出るんじゃなくてパーティー全体の力を見て色でわかるらしい。詳しいことは依頼達成したらわかるだろう。


そして私達に今いるのは"お金"である。

今日の分の宿代はかろうじてグレイスさんが渡してくれた分で足りるけれど明日からは結構寂しいことになる。

人間界の通貨として利用されているのはダイト、ダイス、デルト、デイスの4つだ。


日本円で言う、

1ダイト 百円

1ダイス 一万円

1デルト 十万円

1デイス 百万円


で成り立っている。

初心者でもできる薬草がりは例えば下級回復ポーションに使われるリーフィという薬草。これは50本で1ダイトである。


……今日ももうすぐ日が暮れそうだしなー。今から活動しても暗いから効率が悪くなってしまうだけだもんな。3人は夜目もきくし問題ないんだろうけど、実は私、この薬草刈りの横で美凪を猛特訓しようと思ってる。

3人のことだ。一週間もあれば一年は余裕で暮らしていけるくらいのお金は稼いでくるだろう。

このことはトウカにだけ伝えてある。承諾はしてくれたので問題ないんだろう。



ギルドを出て、手頃な宿を探す。

すると運良く10分程度で空き部屋が2つあるところを見つけることができた。


「今日はもう遅いからね。明日から頑張ろー!」


掛け声とともに解散する。必然と部屋が2つだと女子陣、男子陣になる。美凪は四面楚歌状態になるわけだけど……ここは頑張ってもらおう。もしかしたら、もしかしたら仲良くなっている可能性もなきにしもあらずだから。


レーインは久しぶりに私とふたりきりになったからか、はたまた美凪と離れたからかわからないけど、部屋分け辺りから終始気分が良さそうだった。


明日の朝は早い。

明日からの予定と美凪の特訓スケジュールを考えながら私達は眠りについた。

お盆に入ったので(内容はあんまり関係ないけど)短編を一つ書かせていただきました!

「"神の声"の声優が本場の"神の声"に会う話」

↪https://ncode.syosetu.com/n0171hu/


ご興味のある人は是非手にとって見てください!

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