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68 和の心

最近ガチの多忙です。

できるだけ土日に書き溜め頑張ります。前よりも明らか投稿回数が減ってきていますが許してください。

すみません_(_^_)_

残りの魔石は後2つ!!


エルフ続のとアラクネ族のかな。ここであれ、魔族は? と思った方もいるのではないだろうか。

魔族の魔石はね、鬼ヶ里を出たすぐに魔王城に向かったんだけど、理由を話すとはいってくれた。ゲルさん、そんな軽くて大丈夫? ってくらいお小遣いでも上げるような感覚でくれた。何故か知らないけど私達が来るのを知っていたみたい。ラトーさんかイリアスさんが話したのかな。流石にジンさんがいったとなると情報伝わるの早すぎてビビるけど。

ま、信頼されているということだろう。違かったら泣くぞ?


とまあ茶番? はおいておいて、、。

問題はエルフ族なのよ。エルフ族って本当に関わったことがないからいきなり来られてもそう簡単に渡せるもんじゃないと思うのね。いきなりお仕掛けてきておいこら、お前の大事な魔石よこせと言ってきて誰が渡しますか。


どーしよー。エルフの村に入るのはヴィスタがいるからたぶん大丈夫。吸血鬼の洞窟みたいにおかしな条例があるなんてことはないみたいだし。ただ入り方が難しいからエルフ同伴じゃないと入れないんだって。やはり異なる種族の集落に入るのは難しいみたい。魔郷や龍人族が特殊らしいね。


ヴィスタがいてくれなかったらエルフ族の魔石どころか村に入ることすらできなかったよ。いやー、良かった良かった。



……はい。

入れるのは良かったー何だけど問題はそこからなのです……。

そもそも族長にはどう会えばいいんだ? 魔王城やジンさん家みたいにわかりやすいところにあるといいな。勝手にお仕掛けて門前払いはされないと考えて。……先にヴィスタ出していこう。いきなり魔人が来たら何事かってなるからさ。同族ではじめは穏やかに……。



「──ア、ミア!!」


「ほえっ!? ど、どうしたの??」


「どうしたもこうしたもないよ。さっきからずっと呼びかけてるのに返事しないから。何か考え事?」


そう心配そうにヴィスタは私を覗き込んでいた。

どうやら鬼ヶ里を出てからずっと私は上の空だったらしい。考え出すと止まらなくなってしまうのは私の悪い癖だ。気をつけよう……。


「大丈夫だよ。ただどうやってエルフ族の魔石を渡してもらおうかなって考えてて……」


「そうだな。今までが順調すぎるからな。もう少し一悶着くらいあってもいいものだが……、ないならないが一番だ。エルフ族なんて魔人族からしてみればそれほど怖い相手でもなんじゃないか?」


「私が怖いか怖くないかっていう問題じゃないの! こういうのは誠心誠意を込めてお願いするのが大事であって……」


力説するもののトウカ達には届いていないだろう。こういうところが少し考え方が違うんだよなあ。前にゲルさんから私はこの世界の感性と異なってるって言われたことがある。おそらく私の前世の記憶の影響だろう。常に感謝の心を忘れない。この誠心はどこにいっても大事だと思ってる。


「そう、だね……。エルフの村は……まあ行ってみるとわかるか。皆、驚かないでね」


ヴィスタはなんとも言えない顔でうつむいている。

どうしたのだろうか……。

少し心配して声をかけようとしたらところで、いきなりヴィスタが歩くのをやめた。


「ついたよ」


…………??


ついたよと言われても目に映るのは森、森、森なのだが??

あ、でもエルフといえば森っていうイメージだし……ね? エルフ=森(自然)っていうのは合ってたのか。火がないところに煙は立たぬ、そういうことね。


「何考えてるか詳しくはわからないけど、今ミアが思ってることはたぶん違うよ?」


…………ごめんなさい。

どうして皆、毎度毎度私の心を見透かしたかのように言ってくるのだろうか。そんなに顔に出てるのかな。確かに桜子達とババ抜きやったときは常に負けてた気がする。


「ここは入口。みんなも知ってると思うけど村には僕たちエルフがいないと入れない事になってるから。少し揺れると思うけど我慢してね」


揺れるとはどういうことで? と聞き返すよりも先にヴィスタが動き出した。

先ず私達を一箇所に固め、自分のどこかしらとくっつけさせる。次いで何かを唱え始めた。なんて言ってるかは私はもちろん他誰も聞き取れない。エルフ族特有のなにかだろう。


ヴィスタが最後の一節を唱え終わるとそれは急に訪れた。



いきなり足元が金色に光だし、目の前が真っ白の光で覆われる。それと同時に恐ろしく気持ち悪い目眩が押し寄せ、思わずギュッと目をつぶってしまった。


ぐっ……!!

頭が割れそう……。


しかしそれも数秒で収まり、柔らかい光がまぶたの表面を刺激する。激しい目眩も収まりゆっくりと目を開くと、そこには信じられない光景が広がっていた。

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