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49 これは……マク○ナルド……!!

中世のヨーロッパような場所。そこにいる殆どは魔人で、余計に人間っぽいからそう感じるのかもしれない。

私達は魔郷にいる。魔郷は魔王城から近いらしくて、歩いて2時間くらいでついたため、今朝出発してまだお昼にもなっていない。


「で、ミアは何が食べたいの?」


レーインが珍しそうにあたりを見渡しながら尋ねてくる。


何って言われてもここに来たのも初めてだし、なんだかんだ言って、仕事以外で外に出たのも初めてだ。

こうしてブラブラしながら周りを探索するのもいいかもしれない。


「まだ決めてないよ? 色々見るつもりだったから」


「えっ!? 決めてないのかよ!!」


ありえないという声色でトウカが呟いた。何故そんなに驚く? そういうトウカもどうせ何も考えてないだろ!!


「魔郷へ行くって無理にでも押し通そうとしてたから何か食べたいものがあるんだと思ってた」


皆うんうんとヴィスタの言葉に同意するようにうなずいている。

……基本私、目的地についてから色々考えるタイプだからね? 前世では殆ど玲央と桜子が準備してくれて、ここに行くって提案したはずの私と美凪がやったーってついていくだけだったな。思い出すとあれ、めっちゃ迷惑だよね。


「色々見て回るのも新鮮だよ? ほら、美味しそうな匂いもするし……」


匂いにつられてある一軒の店にたどり着く。

あっ、こら、勝手に行くな!! と言いながら3人もついてくる。

別に見えなくなるくらい離れるわけじゃないけど……。ここに来てからより一層3人の過保護ぶりが大きくなっているような気がするのは私だけだろうか。


店へ入ると懐かしい匂いが広がった。


これは……マク○ナルド!?!?


外見こそ違うもののポテトを上げる音やマク○ナルド特有の濃い匂いは間違いない。

懐かしい……。入ってきた瞬間になるあの耳に残る音楽がないのだけが惜しいな。


「何だここ?」


「初めて嗅ぐ匂いね」


店の半分くらいはもううまっている。まだお昼どきではないにしろ、これだけヒトがいるんならそこそこは繁盛しているのだろうか。でもドレスにハンバーガー姿って……似合わな!!


はてなマークが頭の上で飛び交っている3人と私は席に案内され、メニューを見る。


売っているものまで似ていると。もしかして私よりも前に転生してた人がいたとか? それがたまたまマク○ナルドで働いていてここを作ったとか?

ま、どうでもいいや。こっちに来てマク○ナルドのハンバーガーが食べられるという幸せ!!

前世では、近くにあると便利な店ぶっちぎりのNo1だったからね。よく玲央達と学校帰りによったなー。


「メニューが難解すぎてわからないわ……」


3人とも苦戦している様子。そうか、多分マク○ナルドあるのここだけだからわからないんだ。もしかしてハンバーガーっていうのも食べたことがないかもしれない。


「じゃあ私が適当に頼むね」


見た感じ他の人が食べているのもよく見たやつばっかりだから、前世と大体同じって考えてもいいだろう。誰でも食べれるオーソドックスなやつを……。


「すみませーん。タブルフロマバーガー2つと、ジジルのバーガー2つ。ポテトのMとファリーのシェイクを4つずつください」


「かしこまりました」


フロマっていうのはこっちで言うチーズのことね。ジジルは鶏肉に似ている食用の肉だからチキンバーガーに近いやつだと思う。ポテトはポテトでファリーは前に食べた悪魔○実みたいな外見してめっちゃ甘かったやつ。


流れるように注文した私をありえない目で見ている3人。マク○ナルドの注文は誰でもできなきゃ世の中やっていけないぞ?


「おまたせしました」


えっ、早!!

さすがマク○ナルド……。


私はフロマバーガーを頂くことにする。

がぶりと噛みつくと、懐かしい味が口に広がった。

っ!! 久しぶり!! やっぱりこの無駄に濃い味が中毒になる……。これ作った人天才だと思う。


一人もくもくと食べている私をまたまた信じられないような目で見ている皆さん。


???


「みんふぁ、ふぁへないふぉ?」


「どうやって食べるんだ……?」


あ、そこからか!! 

ごくんと今口にあるものを飲み込んでちゃんと喋れるようにする。てかさっきのでよくわかったな。


「かぶりついたらいいだけだよ? さっきの私みたいに。早くしないと冷めたら美味しくないよ? いや、冷めても美味しいけど」


「カトラリーは?」


レーインは生粋のお嬢様だから抵抗があるのか。カトラリーなんか使っていたらこれ、食べられんぞ?

ポテトに手を出しながらファリーのシェイクを飲む。あ、これ美味しい。


「そんなのないよ? ほら、ここの人たち誰も使ってないし」


でも……と呟いているレーインとトウカを横目にヴィスタが食べだした。

おお、飲み込みが早い&意外と豪快。それくらいがいいのよ。


「これ美味しい」


その言葉を聞いた途端に二人が手をつけ始めた。


……どうやらヴィスタが大丈夫と言ったら大丈夫ならしい。

私の信頼度……!!


それからは皆美味しそうに食べてた。


また懐かしくなったら来ることにしよう。


真章のはじめがこんなのでいいのかと不安になっていますが……。


皆さんはマクドナルドはマック派ですか? マクド派ですか?

私はマック派です。てりやきが一番好きです。



評価、ブックマーク、感想、皆様本当にありがとうございますm(__)m


面白いな、続きが気になるな、という方は、評価、ブックマーク、感想お待ちしております!!

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