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39 見覚えのある場所と見覚えのない方々

目を開けると広がってくるのは真っ白な世界。


ここ、、めちゃめちゃ見覚えあるなー……。


あれ? もしかして私、死んだ……?



「死んでないわよお。ちなみに体は向こうの世界にあるから魂だけこっちに来てもらっている状態ねえ。あ、体の方は仮死状態にしてあるから安心してねえ」



あ、なら安心だー、、とかならないからね!?

だって向こうで仮死状態になってるって半分死んでる状態ってことだよね!?


ヴィスタにゲルさん連れてきてもらうように頼んだから、ゲルさんたどり着いたら四代目魔王のグレイアムと私が横たわってたら卒倒するよ?


そういえば、グレイアムどうなったんだろう。

今私が無事? にここにいるってことはちゃんと倒せたのかな? でもやっぱり同じ魔人を倒すのって後味はいい方ではないんだけどね。



「目覚めたのか?」


「早く言いなさいよ」



????


増え……てね?


ぽかんとしているといつものふわふわの神様が私の心を呼んだか喋りだした。


「あらあ? ミアちゃんはこの二人と会うのははじめてかしらあ」


「記憶の限り、俺は直接ミアにはあったことがないぞ?」


「右に同じく」


うん。あったことはないね。

あったことあったら絶対忘れるはずないと思うよ? だってこんなにキャラ濃いのに。


えーと、、男の人? の方は私達と同じ魔族の特徴をしている。

女子顔負けの艷やかな黒髪を腰まで伸ばしていて見た目に反してお高い声。ゲルさんがまあまあ低いからそう感じるのかな?


で、その左にいる人は女の人? なのかな。

赤味がかった茶髪を綺麗に肩の上で揃えている。

勝手なイメージだけどめちゃくちゃ戦えそう。



「まあ!! ミアちゃん、もしかして私達のこと知らない……?」


知らない? って聞かれても……。

そもそもあなたも"神様"っていうことと私達をこの世界に落としたっていうことだけしか知らない。

えっ、そんな有名なヒト達だったの? ゲルさんから予習しとくべきだった?



「神様としか……」


「あら、じゃあ自己紹介からねえ。前は時間がなかったからおろそかになっちゃってたけど予想以上にミアちゃん、神界に来てくれないんだもん。何かあったらすぐ来るようにって言ってたのに!!」


聞いてないぞー。

それに神界の行き方だって知らないぞー。


「まあいいわあ。これから最低でも年に一回はこっちに来るように!! て言うわけでえ、私は天使界創造神、アルタよお。最近の趣味はミアちゃんの観察かしらあ」


よくわからない約束を結ばされ、一人ひとり自己紹介が始まった。


「俺は魔界創造神、エレボスだ。初代魔王でもあるぞ。好きなことは体を鍛えることだ。だが俺の体は筋肉がつきにくいのかこれ以上大きくなんねえんだよな」


「人間界創造神、アイテールだ。よろしく。そう、だな……私はエレボスと剣を交えているときが好きかな」


「ミアです。……よろしくお願いします……。ええと、、剣は私も好きです」


「もう、皆戦い好きなんだから!!」


「いや、別に戦うのが好きというわけではないのだが……」


まさかの皆創造神だった件。

予想はしてたけど、、。

エレボス様って……。魔界を作ったから創造神なのかな。それとも創造神だって魔王になったのかな?


にしてもこんなゆっるい自己紹介でいいのか? 自分の好きなことも一緒に言うのって日本ではよくやってたけどこっち来てやったの初めてだよ。

エレボス様、筋トレ好きなの? 全く筋肉ついてるように見えないけど細マッチョなのか? いわれなわからんぞ。



「私達の紹介はこれくらいでいいでしょう。ところでミアちゃん、もう私達はあなたに用事がないのだけれどもう帰る?」


なんと自分勝手な!!

勝手に呼び出しといて用事がすんだから帰る? とな。


「かえ……」


いや、ちょっと待て。この際神様に色々聞いてみよう。約10年間生きててわからないことが多すぎる。



「質問、何個かいい?」


「もちろんよお」


と、どこから出してきたのか何もない空間に椅子と机、それから紅茶と茶菓子まで出てきた。

そこに4人は輪を書くようにして座った。



一番初めは私が一番聞きたいこと……


「闇堕ちって、何?」


途端に3神の顔が曇った。そんなにヤバいやつ? 魔族があんなんになるんだからヤバくないわけないか。


「ミアちゃんは……天使が何をしようとしてるか知ってる?」


「詳しくはわからない。何で人間と組んで魔界に攻めてくるのか……」


「その主な原因は……これよ」


アルタ様が手のひらサイズのぼんやりと薄く光る球体を私の前に出した。

まるで吸い込まれてしまいそうな光とエネルギーに若干目眩を覚える。


「これは……この世界の"核"。これを天使は破壊しようとしているわあ」


「なんのために?」


「この核を破壊するとねえ、膨大なエネルギーが手に入るの。私達神と同じくらいのねぇ。でも破壊するには破壊できるだけの力をつけなくつちゃいけない。それで天使族が利用したのがあなた達、魔族よお」


利用、した? 何故? なんのために?


すると今度はエレボス様が話しだした。


「魔族はな、総合値が高いんだ」


「魔族だけ総合値が高いの?」


少し長くなるので一旦切ります。微妙なところだけど許して(*ノω・*)テヘ

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