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2 神様は金髪碧眼の美女←お約束

ブックマークありがとうございます!

次話は明日の朝7時頃更新予定です。

「…………ん……、ここは……?」


何処だろう……。

見渡す限り真っ白な空間。地面も見当たらなければ天井もない。


ん? 地面もない?


えーーー!!??


私今どういうふうになってんの!? 浮いてる……!?

驚きで顎が外れそうになっているとふと後ろから声をかけられた。





「あらぁ、目覚めたかしら?」


誰!?


目の前には急に現れた謎の美女。どうやらさっきの声の主はこの人のようだ。

流れるように波打つウェーブがかかった金の髪に、青色の瞳。キュッとした口元にはどこか幼さを感じさせられる。


金髪碧眼の人って始めてみた……。


てか何? コスプレ? ドッキリ大成功ーみたいなやつ?

カメラないかな。


「……んー、問題はなさそうねぇー。早速なんだけど都ちゃん、少しお願いを頼めるかしら?」


えー、初対面でいきなりですかい……。

てか私の名前何で知ってるの?

あれ? そういえば私、いや私達ってバスにひかれたよね……。全部夢オチだったとかそういう話?



「先に貴方が誰か教えてほしんだけど」


「あらぁ、そういうツンツンしたところ素敵よぉー! そうね、自己紹介がまだだったわぁ。私は神よぉー。他にもいるんだけど今は忙しいみたいだから後で紹介するわねぇ」


「神様!?」


やっぱりどっかにカメラない?

でもこの空間とか絶対に現実じゃありえないし浮いてるとかどう説明できるんだろう……。


やっぱり本当に、神様……?


そういえばさっきお願いしたいことがあるとか言ってたな。神様が一般市民の私になんの御用で?


「とりあえずお話を進めてもいいかしらぁ? ここは神界。この世界の一番上にあるところねぇ」


「この世界?」


「そう、この世界。あなた達はさっきバスに轢かれて死んじゃったでしょぉ? だから魂がのぼっちゃう前にこっちに連れてきたのぉ。ここはあなた達の言葉でいう"異世界"。また詳しい説明はあとにするわぁ。ここまでで何か質問はあるかしらぁ?」


ありまくるんですけど……。

まず異世界ってどういうことよ。異世界に転生のおきまりってトラックにひかれてだよね!? 私バスだったけど大丈夫?


それよりも一番気になることが……


「ねえ、私達っていった? じゃあ私以外の3人も一緒にいるってこと?」


「ええ、もちろん! 何ならずっとあなたのそばにいたわよぉ?」



ばっと周囲を見渡してみる。


いた。


真後ろに3人が横たわる形で眠っていた。

何故こんな至近距離で気づかなかった、私よ……。


よかった。顔色は大丈夫だし元気そうだね。

……一回死んでるのに元気そうって大丈夫なのか?



「ありがとう……? みんなをここに連れてきてくれて。それでなんだっけ? 私は何をしたらいいの?」


「あらぁ、案外飲み込みが早いわねぇ。そうねぇ……。わかりやすくいうと私達が作った世界、ちょっとおかしくなってるのよぉ。何ていうか過ちを隠そうとしてそれらが重なって、また過ちを繰り返して……みたいな感じ」


…………全くわからん。


過ちって何だよ!

てか神さまでも直せない誰かさんの過ちが一般庶民の私に直せるっていうの?


…………。


無理でしょうね!?


「ふふふ、無理じゃないわよぉ。意外と外野から干渉したほうが上手く行ったりするのぉ」


心読めてんのかな。


「……で、それは私一人でするの? それともここに呼び出した3人を含めて全員?」


「それは貴方が決めていいわぁ。もちろんひとりでもいいし全員でもいい」


一瞬神さまが目を細めた気がした。

試されてる……?


シンキングタイム。


仮に4人でいったとしよう。

多分他の3人は何も知らされずに下界に落とされるわけだ。今は気持ちよさそうに眠ってるから。気づいたら大変な使命を負わされて。

みんな優しいからきっと世界を救おうとするだろう。


でも、よく考えてみろ。

神さまがわざわざ死んだ私達を送り込んできたんだぞ? 平凡な考えのいきつく先なんてみんな一緒だ。

だったら私達じゃなくてもいい。


おそらくこれは憶測だけど、私達外部の人にしかできないこと、いや、外部の考え方しかできない事なのではないか?


そうするときっと汚れ役とかも引き受けなくてはならない。

優等生だった玲央達、3人にはおそらく難しいだろう。それなら私が背負うほうが楽だ。

実際私って他人にしてもらうよりも自分で解決する方が楽なんだよねー。


ならば答えはひとつだ。



「ひとりで、行く。そのかわり玲央達は生活の安定しているところに落としてね」


「あらぁ、そういうところも素敵よぉ。自分を犠牲にしてっていう自己犠牲の考え方は私好きじゃないんだけどきっと貴方はそうじゃないんでしょぉ?」


なぜわかった……!!

なんかいっぱい考えたふうに言ったけど真実は面倒くさいだけです。


だってそんな人数巻き込む必要なくない?

ひとりでも大丈夫ってことはひとりでもやっていけるんだよね。なら無駄な犠牲なんていらないじゃん。


しかも今話してるのは私だけ。

そこにも何か意味があると思うのだけれど……。


「察しがいい子も好きよぉ! そう、私達は貴方のその考え方が気に入ったのぉ。きっと世界の理を変えてくれると思って」


「そこまでは約束できないけどできるところまではする」


「そうねぇ……じゃあプレゼントとしてこの子達を渡しておくわぁ。貴方のパートナーよ」


そういうなり神さまはどこから出したのか2匹の狐を出してきた。


一匹目は真っ白の狐。もう一匹は真っ黒の狐。

……この子達をどうしろと……?


「まずは名前をつけてあげるのよぉ」


すかさず神さまがアドバイス


というかこの子達名前なかったの?

じゃあ……


「白がウェスター、黒がチェスター」


どうやって考えたかって?


"感"だ。


「そう、これでこの子達は貴方の子になったわぁ。あらいけない、もうこんな時間!! もうすぐ都ちゃんたちを降ろさなきゃいけない! 手短に、まずはレベルをカンストするまで上げておいてぇ。そしたらまたここへ来るといいわぁ。行き方はその子達が知ってるから。それじゃあ都ちゃんは………………に……おとす…………か……ら……」



少しづつ視界がぼやけ神さまが見えなくなってくる。

最後の方はとぎれとぎれで聞こえなってしまった。

大事なことだったのじゃないか?まあそのうちわかるか。


とりあえず、このボヤボヤ……気持ち悪い……。


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