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157 全種族会議

皆様お久しぶりです。

やっと一話かけたので投稿させていただきます。

まじで死ぬかと思いました……。

これからもよろしくお願いします(_ _)

「それでは、、始めていきましょう」


私の一言にみんなの視線が私に集まる。ていうかなんで私? って話なんだけど、言い出したものだし仕方ないといえば仕方ないか。それに頼れる仲間も隣にいっぱいいるし問題はないはず。


人間族の各国の王は演説のときに見ているところが遠かったのか、はたまたあの(・・)混沌の魔人がこんな小娘だったからか、初め私に挨拶したときに信じられない形相でガン見された。いやー、照れる照れる。


「では私の方から報告を。あのあとすぐにミファエラ、、様に報告しに行くと案の定一ヶ月までに全天使族へ啓発、人間族にも準備しておくようにとの命がくだされました。準備とはおそらく世界大戦に対してのことだと考えられます」


アリエリの報告にうーん、、と悩む。あ、ついでに世界大戦は私が勝手につけた名前です。魔族・人間族vs天使族になるわけだから世界を、各界をまたいでの戦争になるから間違ってないよ。


「じゃあ遅く見積もっても一ヶ月後には何かアクションがある感じだね。うーん…………なら僕たちもそれに合わせて色々と準備しなきゃいけないわけだ」


ヴィスタの頭がたぶん高速回転してる。目の焦点があってない。あ、別にやばいやつって意味じゃなくてだね。……ん? 結果的にはやばい奴なのか?


「ならばこれからすぐに人間族、魔族の戦力向上に向けて訓練を行うべきだな。魔族は勿論だが人間族はあの強さでは話にならない」


ゲルさんの言葉に各国の王たちがなんとも言えない顔で彼を見ている。心情的にどうなのだろうか。固定概念が外れたとはいえ、これまで(仮)でも苦しめられてきた魔族の長であることは間違いない。そんなのも全部抜きで話し合いたいんだけど果たして公正な判断が出来るのだろうかというのは不安である。人間族も魔族も天使族も。



「…………そうだな。私達は貴方方魔族の力の足元にも及ばないだろう。だがしかし人間である私達が元々体の造りが違う魔族と同じように鍛えることができるのだろうか」


ウラトリス王が言い、私が答える。


「………出来ないこともない。ただ時間がとても短いから私達ほどは多分無理だけど、下位龍族くらいの総合値はゲットできるかな。それに人間だからって言うけど実際美凪は人間だし」


そう。成功例はすぐ隣にいる。ちょっと転生者っていう他の人とは違う特典がついてたりするけど。


「一ヶ月だとどれくらいの結果が見込まれそうだ? 我ら魔族の中でも種族が違うと伸び方も違うだろうが……」


「幼い頃に森で一週間鍛錬をしてトウカ、レーイン、ヴィスタは総合値2万くらい伸びたかな。美凪もそこまではいかないものの5千から1万くらいは上がってると思う。天使族の全体的に見た平均総合値が1万いくかいかないかとかだから戦うことはできるはず」


私の言葉に尋ねたゲルさんはなるほどと頷き、その他の人間の王とアリエルが目を丸くさせる。


「いや、、あの、しんじていないわけではないんだが本当にそれだけ上がるのだろうか? アルミナが特殊な体質だったか、もしくは魔族の方々が伸びやすい体質だったとか……」


彼は……ラムライト国のエルネスト王かな。マダムが好きそうな顔してるね。


「確かに美凪は普通とは少し違うかもしれないし、トウカ達もだいぶ常人とかけ離れているけど……普通に私達の鍛錬を死ぬ気で受けたら余裕で5千は上がりますよ。それに私達の場合は一週間でしたが今回は長く見積もって1ヶ月。早くても3週間の猶予はあると考えられる。だったら美凪の3倍の時間はあるって事だからね」


ははっと引きつった笑みを受かべ、エルネスト王はお礼をいう。ちなみに彼の顔が引きつっているのは美凪が一週間の特訓って聞いたときにそれはもうとてもとても苦そうなお茶を口にしたような渋い顔になったからだ。


「ま、まあ訓練のことに関してはトウカ殿に任せよう!」


……エルネスト王は私でなければ大丈夫だと思っているのか? トウカであれば死なない程度にはしてくれるだろうと? ノンノンノン。逆だよ逆。トウカだからこそ手加減も何もなしになるから、本当に死にかけることになると思うな。私も出来るだけフォローしよう。(勿論特訓される側のよ)


「まだ他にも沢山話し合いたいことはありますが……まだ不確定なことが多すぎるため、次回に持ち越しましょう」


ジンさんが最後を締めくくる。そうなんだよな。もっと編成をどうしたいとか、このグループ分けで行きたいとか色々と話したかったんだけどまだその時じゃなかった。それに今回は話し合いというよりも顔合わせとしての意味のほうが大きかったし。


ゲルさん達、各種族の代表者らはこれから一室で飲むらしい。前世でよく見かけたすでに酔っ払ってうざいからみかたする人みたいじゃなくて、おえらいさん達同士が飲みに行くような雰囲気がする。お硬すぎるから入るのは遠慮したいな。

それと他の人達も他の人達で各自バラバラとなった。しかしみんな情報がほしいのか自分の種族とは違う者たちと険しい顔をしながら話し合っといるのを見ることができる。


「私達も順にしようか」


そう言って立ち上がり、勇者パーティー、トウカ一達をつれて会議室を後にした。

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