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145 告白

ほんとに何日も空いてしまいすみませんm(_ _;)m

家へ帰ってからバタンキューして何もできなくなる日々。これからは少しずつ落ち着くと思いますが更新ペースは落ちるかもです。ごめんなさい……。

できれば2日に1回くらいはやりたい。

こんなんですがこれからもよろしくお願いしますm(__)m

「……すまない。さっきからミア達は何を言っているんだ? 転移? 転生?」



…………………………とりあえず一旦落ち着こう。ここは焦っても良い結果にはならないからね。


いやいや玲央よ、まだ言ってなかったの!? みたいな顔でこっち見られても困るって。じゃあ逆に玲央ならどういう? いきなり「私は前世の記憶がある」とか言われても混乱するだけだから。


でも、、これ以上トウカ達に隠しておく必要はあるのか? もうトウカ達が信じてくれないっていうことは絶対にないと思うし、距離を取られることもないと思う。それにたぶん、私の言動で前世の記憶があるとは思わないものの、何かあるのではないかと感じている事もあるはずだ。私隠すの下手くそだしね。


よし、言おう。


「……ごめん。トウカ、レーイン、ヴィスタ。今まで隠す形になっていて。その、、信じて貰えないかもしれないけど私、今のミアとは違う記憶があるの。向こうの世界で死んだときに神様たちから色々と頼まれてね。こっちの世界に来たの」


一瞬の沈黙。その後、3人の盛大なため息が部屋に響いた。


「なんだ。そんなこと? もっと深刻な顔してたから、もっと恐ろしいこと言われるかと思ったわ。あのねミア。あなた、気づいてないかもしれないけど私達は薄々気づいてたわよ?」


あ、やっぱり。私の言動、おかしいところいっぱいあったもんね。


「確かにびっくりはしたけどな。それがどうしたって感じだ。ミアはミア。それ以外なんでもないだろう」


トウカの言葉にいつしかみんなが言ってくれた"ミアはミアのままでいい"という言葉を思い出す。

そうだ。私は何を恐れていたんだろうか。トウカ、レーイン、ヴィスタが私を裏切るわけないじゃん。

なんだか全て話せた気がして心がすっと軽くなった。無意識に心の何処かでおもりになっていたんだろう。


「じゃあレオ達もミアの前世の知り合い?」


「そう。玲央、桜子、美凪は前世の私の幼馴染。生まれたときから一緒にいたの」


「じゃああのお花畑が言っていたことは間違いではないのね。……悔しいわ。私の知らないミアを知っているなんて」


「私だって悔しいわよ。都が魔族だってことは頭に微塵もなかったんだから見つけるのが遅れてしまって……。私の知らないこちらの世界のミアも見てみたかったわ……」


あれ、少しレーインと桜子の距離縮まった? なんだか二人の雰囲気がやわらかくなった気がする。


「ゲルディアス様は知っているのか?」


「うん。だって私、こっちの世界では生まれたときにゲルさんの部屋にいきなり置かれてたみたいなの。だからこっちの世界の本当の親は分からず。たぶんいないんじゃないかな。普通ゲルさんほどの人が気づかずに自分の部屋に赤ん坊入れられたらびびるよ。おそらく神様の仕業」


「そ、そうか……。ゲルディアス様が知っているんならそれはそれでいいか……。今までのミアの言動が全てわかった気がする。神様たちとの距離が異様に近いのも、ゲルディアス様には伴侶がいないのにミアという娘の存在が現れたことも。すっきりした」


うん。やっぱり今言えてよかった。全面戦争にもやもやを持ち込むわけにはいかないからね。何事も気持ちからって言うし。


「じゃあこの機械、スマホという使い方は玲央達に教えなくても大丈夫?」


「うん。私が使ってみた感じ前世で使ってたのとほぼ一緒だった。電話でしょ、メール機能でしょ、それにメモ機能、、ま、あげだしたらきりないけど玲央達なら使えるよ」


「ああ、分からなかったら聞く形で大丈夫。それにしてもすごいね。まさかこちらの世界でスマホを見ることになるなんて……」


「それにほぼLineアプリと変わらない使い方ができるアプリがあるわ。グループ作っておきましょ」


桜子がグループを作成する。

……なんとも言えないカオス感。



「で、スマホ持ってんのって今何人くらいいんの?」


「えーっと、私達とゲルさん、あと魔族の各族長達には渡してきた」


「ゲルディアス様、ミアが突っ走ったこと結構怒ってたね」


「そりゃ何も言わずに敵地のど真ん中に行ったら誰でも怒るよ。よく許してくれたものだよ」


そう。あのあとこてんぱんに叱られたのだ。まあ仕方ないといえば仕方ない。怒られる理由もわかる。次からはやる前にゲルさんの許しを取るからっていう事で事は収まった。


「結果良ければ全てよしよ。このまま計画通り行けばいいけど何個も大きな壁があるでしょ。それを潰していかないと……」


「結果が良くても途中で何かあったらあんまり良くはない。……はあ。まあミアの事だしな。とりあえずレオ達ともこれで連絡手段が確保できたし、次の段階に移ってもいいだろう。誰だったか? ウラトリス? の洗脳を解くんだろ」


「お父様なら今は部屋で休んでいるはずだわ。私が先に行って話をつけておくからミアはレオンと一緒に私が連絡したら応接間に来て。いつものところね」


そう言うと同時にすっと桜子が立ち上がり部屋を出ていった。流石仕事が早い。


「……僕たちはミナギと一緒に待機しておくよ。ミアの洗脳解除が上手くいったら連絡を頂戴。そうしたら応接間に向かうから。ミアは外見だけは人間族に似ているから大丈夫でしょ。一応ローブは外さないようにね」


これからの予定を軽く打ち合わせして桜子の連絡を待つ。

緊張というものはないんだけどこれが失敗したらどうしようっていう不安はやっぱりあるな。


何か落ち着かない心で待つこと十数分。桜子から「いつでも大丈夫」というメッセージが来た。

自分で書いててなんですが普通にゲルディアス様がミアの暴挙を許しているのはすごいと思う。

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