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141 ヴィスタ無双の回

「でもその前に一度天使族の探りに行ったほうがいいかもだね。必要以上に軍を集めたり収集をかけたりすると、その規模が大きくなればなるほど天使族に怪しまれる可能性が高くなってくる。大きな集会は目立つから。僕らが天使界に乗り込んで宣戦布告でもしたら天使族は嫌でも焦るだろう。なら初めに動くのはおそらく人間への注意喚起だ。その後をつこう。それに人間に軍を収集するように言っておいたら、大きな集まりを開いてもおかしくはないしね」


ん? ヴィスタの言っていることがよくわからん。

えっとつまり……天使界に乗り込みます。煽ります。怒った天使族が人間にいつでも攻撃できるように軍に言いかけるように言います。私達の思惑通りです。……っていうこと?

んー……私の解釈は違う気もしなくはないけど……根本的には間違っていないと思うから。


「その後をつくってどういうことかしら? さっきの説明では不明な点が沢山あったように思うんだけど」


「えっとね。後をつくっていうのは不意をつくって言ってもいいのかな。たぶん僕達が揺さぶりをかけたら少なからず一度は攻撃してくると思うんだよね。天使族の事だから。それも昔の"最悪の日"のような大人数プラス奇襲で。だから、簡単に言うと天使族が仕掛けて来る前に僕達が仕掛けるんだよ」


あ、そういうことか! 宣戦布告と言ってもいきなりはせめてこないだろうという心理的な考えね。だから例でいうと、最低でも準備するのに二ヶ月はかかるだろうから自分たちは一ヶ月後に奇襲をかけよう、、と。そういうことだ。

なんとなく理解した。


「だったらすぐにでも行ったほうがいいのかしら? ゲルディアス様との約束は一ヶ月をきっているわ。あまり時間がなくてよ」


「そうだね。それに天使界に行くのは僕たちだけのほうがいいだろう。レオ達は顔を知られているかもしれないし、人間が行けば何か感づかれる可能性がある。それとミア、天使界幹部のところに移動したいんだけど出来る?」


できる? と言われても私が転移させるわけではないからなあ。それに天使界なんてあの大量拉致事件の救出のときくらいしか行ったことないし、、。


「たぶん場所が分かればウィスター達が連れて行ってくれると思うんだけど、、どこにいるかわかる?」


「……僕も天使界にはあまり行ったことがないからね」


つまりわからないと。こればっかりは仕方がない。この世界にGeegleマップがあるわけでもないし。


「ウィスター、チェスター、ふたりはわかったりする?」


ダメ元で聞いてみる。でもこの中では一番詳しそう。


『えー? そのカンブって人達がいるところはわかんないけど、アルタが天使界にいたときにアルタの弟子たちが住んでいたところならわかるよー? ミラージェが消滅したあともいつも4人くらいが会議開いてたからいるならそこだと思うなー』


「ミラージェって?」


『核を破壊しようとしたヒトだよー』


マジか。核を破壊しとうとしたヒト、アルタ様の弟子だったんだ。だからあんなにアルタ様怒ってたのか。


だったらもしそこにいないとしても私達が何らかの問題を起こしたらそこに来るだろう。昔の天使族のトップたちがいたところで、核を破壊しようとした者がいた場所だ。無視はできないはず。


「じゃあそこに移動お願いできる?」


『任せてー。今すぐする?』


「あ、ちょっと待ってね」


まだ決めなければいけないことがある。


「その後、どうする? 私達が各国に伝えに行くとしても絶対知られてない魔族である私達が行くのはどうなの?」


玲央とか桜子ならまだしも私やレーイン、トウカ、ヴィスタは魔族というだけで人間界とはなんの接点もない。簡単に王族に会えるのだろうか。


「まずはウラトリス王の洗脳を解くのが先だろう。ウラトリス王が解けたら手紙か何かを書いてもらえればうまくことが進むはずだ」


そうか。ガリレイド国は6カ国の中の最も発言力のある国だと言うのを聞いたことがある。場所的に見ても中心にあるし、一種の帝国のような形なのかな。


「ならばミアとレオはガリレイド国に残って準備をして。国内だけでもやらなければいけないことは沢山あるでしょ。レオは勇者の力と侯爵家の力を使って出来るだけ国内の市民を集めて。ミアはウラトリス王の洗脳を解いたのを元に大勢の洗脳の解き方を見つけて。それと出来るだけ体力温存しておいて」


ヴィスタの指示に素直にうなずく。ここではヴィスタの考え方が最善である可能性が一番高い。反論もないしこのままいけるだろう。


「それじゃあ適当に分担していくね。カーディス国はトウカ。フレスタイト国はレーイン。ラーヤン国はサクラ。ラムライト国はミナギで、最後にジェネスタ国が僕でいこう。僕達魔族は転移で、サクラとミナギはミアのウェスターとチェスターをかりて移動ね。僕達が天使界から帰ってき次第決行という感じでいこう」


了解と皆が一斉にうなずく。

なんだかはじめはどうなるかと思ったけど意外とまとまりが出てきて嬉しいな。こうして魔族と人間が一緒に作戦立ててるっていうのも少し嬉しいし。


私達は早速動こうという事で準備をし始めた。

玲央達はチェスターで一度王国へ帰ってもらうことにした。私達が天使界から帰ってきたらガリレイド国で集合という形だ。


うまくいくといいが、、ま、なるようになるだろう。


めちゃめちゃ書きにくい回でした……。

自分、まったく戦略とかを考えるのが下手くそでよくわからない文になっては書き直し、なっては書き直しの作業を永遠。今もなんだかよくわからないような文章や内容が残っている可能性があるので、読みづらいかもです……。ご了承いただければ幸いです。

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