最後の閑話
「遂にこれが最後の閑話。ワールドロードの作者、オメガで御座います」
「はいは~い!シリアスキラー、這い寄る混沌の真夜ちゃんどぅえ~ッス!!」
「相方のレイン氏は運悪く、この閑話を作る週に限って忙しくて不参加だそうです」
「最後の最後に不参加とは……悔やまれますなぁ。まあ、それもネタになるから良しですよ!」
※実は作者の父が倒れ、救急車で病院へ運ばれ入院した為、実は作者的にも……
レイン氏と閑話を作る暇は無くなったと言う、謎の二段構えが発生。
「読者の皆様。ワールドロード完結までお付き合い頂き、ありがとうございます」
「いやはや、完結まで6年と9ヶ月ですか。最後は三話分、二話分と更新するのは予想外でしたよ」
「はははっ。本当にね」
※作者本人としても予想外過ぎる結果
「いや~……本当──完結までよく生き残りましたね?」
「生存本能がね。自殺で包丁を心臓まで突き刺さず、喉を切り裂けず、意識すら飛ばさせなかっただけさ」
※作者は幼少期から父親に殺され掛け続けた末に、生存本能が鍛えられ自殺願望を持った
「「ハッハッハッ!!」」
「さて……人類悪の作者本人として、ワールドロードを書き切った感想は如何です?」
「そうだね~……漸く完結まで書き切れたってのもそうだが、私個人としての警告はした──かな?」
「ほほぅ。それは──あの呆気ない最終話もまた、警告と言う事で構わないと?」
「あぁ、その通りだとも。あの結末こそワールドロードの最終回に相応しい、人類は罪を繰り返すENDさ」
「ハピエン厨ハ嫌ガル結末ダガナ」
「おやおや。悪魔王・ルシファー君じゃないか。どうしたのかね?」
「トリックスター、道化師ダケノ閑話等、話ガ脱線シソウデナ。念ノ為二言ウガ」
「ホイホイチャーハ──ン・ダグバゼバ?!」
※ナイフが眉間に直撃
「俺ヲ通シテ王ガゼロフレームツッコミヲ繰リ出スカラ、発言ニハ気ヲ付ケロヨ?」
「「アラホラサッサー」」
『最終章の拘り』
「何カアルカ?」
「拘りねぇ……レイン氏のリクエストをやり遂げた事じゃないかな?」
「コトハ、ミミツ、チェルノボーグの三戦に加え、後日談もでしたっけ?」
「そうそう。後は詠土弥に写真入りロケットを渡したのもね。アレがどう使用されるかは知らないけども」
「ニシテモ──魔神王戦ノ決着ハ、初メカラアノ終ワリ方デ決メテイタノカ?」
「いんや?プロットではワールドロードごと倒した直後、主人公も消える予定だった」
「レインさんも他の閑話で言ってましたが、我らが作者は超濃厚なモンを繰り出しますねぇ」
「私が書く主人公は基本的にダークヒーローですからね。ある意味、そこも拘りか」
「確カニ、王ハ一度モ自身ヲ『正義ノ味方』トハ言ワナカッタナ」
「正義とは、盲目で石頭なのだよ。図星や痛い所を突かれれば暴走し、暴力と暴言で相手を押し潰す」
「歪み、暴走し、誤った道を進む正義と夢を打ち砕く。そう言えばレインさんから言われてましたな」
「アァ。王ノ使ウ『パワードスーツ』が某仮面ライダーミタイダト」
「これも拘りっちゃあ拘りなんだけどさ。実はアレ、主人公が戦闘中に泣いてたりするのを隠す為なんよ」
※仮面ライダーク○ガで例えるなら、戦闘時はン・○グバゼバ戦で泣いてる様なもの
「「…………ハ?」」
「あの子、戦闘中に無意識で泣いたり悔やんだりしてるんよね。素顔ん時は表情を意識してるっぽいけど」
「……まあ、確かに貴紀さんは悪の美学なり独自の信念等はありやすからねぇ」
「最後マデ戦イ抜イタノモ、次世代ニ同ジ苦シミノバトンヲ渡シタク無イカラ。ダシナ」
『主人公のメインカラーが何故に黒?』
「王ノカラーガ何故黒?ト、疑問ニ思ッテル読者モ居ルンジャナイカ?」
「まあぶっちゃけ、アレは我々とシステムが原因なんですがね~」
「俺達ト……システム?」
「正確に言えば、彼を現世に留め、強化するには繋がり──縁や絆が必要不可欠なんよ」
「その為の拘束具とパワードスーツですしお寿──シーマ・ガ○ハウッ!?」
「本編にも出したけど、彼は白いキャンパス。そこに仲間達や家族の色が加わり続け、様々な色を得た」
「システムは装甲装着に貴紀さんの父親と魔神王への復讐心を増幅、能力・生存本能強化ですね」
※復讐心と仲間達から得た色が混ざり合い、最終的に黒く染まった
『結果的に得たバフ』
複合的にステータスの大幅な底上げ、ステータス限界底抜け、興奮&怒り状態で一人称変更
ピンチに思考常時加速&火事場の馬鹿力、過去&俯瞰視点、未来予知、底無しの成長力、X抗体、精神疾患
『予想外のデバフ』
エックス抗体(後述)、ピンチ時以外でのステータス不安定(それでも常人を凌駕する)、精神的疲労増加
魔法と奇跡の使用不可&魔力や霊力の制御不安定化、短命(後述)、発達障害グレーゾーン、精神疾患
「……人間ノ心ハ無イノカ?」
「ハッハッハッ────マトモな奴に倒せる程、ぬるま湯じゃねぇんですよ。魔神王って糞餓鬼は」
「故に、人間を徹底的に破壊し、死と生の境界線へ立たせる必要があった。デバフをバフにする程にね」
『sin・第三装甲の役目』
「ナラバ、sin・第三装甲トハ何ダ?何ノ役目ガアル?」
「オメガゼロ化の条件は死と再生。即ち貴紀さんみたく継続する場合、心が死んで機械化すんですよ」
「それに対抗する為に悪しき欲望や感情たる七つの大罪を纏い、心を維持する必要があった」
「とは言え実際問題。何処で旧第三装甲を壊すか?と悩んでたら……レインさんから丁度良い案が来ましてね」
「人工ナイトメアゼノ戦で潰そう!ってなったよね。敵の設定も逆手に使わせて貰えたし」
「貴紀さんの成長は止まりませんから。本来sin ・第三装甲だけで魔神王戦は十二分に勝てたんですよ」
「……イヤイヤ。王ハオメガ・アーマーノ姿デスラ苦戦シテイタゾ?」
「そりゃあ、魔神王は破壊してワールドロードの命を救うって縛りプレイをしてりゃあねぇ~?」
「…………王ヨ。自身ノ命ヨリ他者ノ命ヲ選ブ行為ハ控エテクレ……」
『主人公短命の理由』
「これの理由となる部分は、本編の中でチラホラ出てたね」
「出テタカ?」
「貴紀さんの魔力を吸収したイブリースを溶解させたり~ですねぇ。アレが短命の理由ですよ」
「……?」
「バフ、デバフ枠にあるエックス抗体。アレは今作では自他共に劇薬でね。破壊属性が付与されてるんよ」
『エックス抗体の説明』
自然界に存在するドクツルタケやアオブダイが持つ猛毒に、DNA破壊&溶解する効果持ち
※ドクツルタケ……食後6~24時間後にコレラ様の症状。嘔吐、下痢、腹痛が現れるも一日で治まり。
24~72時間で内臓の細胞を破壊。肝臓肥大、黄疸、胃腸の出血等の肝臓、腎臓機能障害の症状。
死亡の可能性有り。催吐、胃洗浄等適切な処置が必要。成熟したキノコ一本で死に至る危険性。
※パトリシキン
筋肉痛、筋力低下、歩行困難、呼吸困難、麻痺、痙攣を引き起こし。
パリトキシンは、フグ毒のテトロドトキシンよりも数十倍強い毒性を持ち、死亡例も多数有り。
主人公以外が接種するとこれらを体内で爆発させ、初回でもアナフィラキシーショックを強制的発動。
静かに、通常より速く遺伝子情報を破壊。溶解させ、死に至らしめる。延命措置としては……
ナイトメアゼノ・メイトの様に、主人公の一部を取り込む事。それでも一時凌ぎな為、死は確実。
何故主人公は二十歳そこそこまで延命出来ているのかと言うと、リアルで言うなれば恐竜と人間の違い。
即ち、酸素濃度の有無にある。主人公は超古代以前、人間には毒となる超高濃度酸素が通常だが。
彼が扱うマナは同族にすら猛毒の領域。仮面○イダーで例えるなら、ファイズ・○ラスター。
アレの冷却繊維物質が弱く、フォトンブラッドの影響を徐々に受けているのと同じ。
本作で登場し、副王から貰ったり白兎に施して貰った注射は、エックス抗体抑制薬入りマナ。
「……ツマリ、王ハ自壊を薬デ抑制シナガラ戦イ抜イタト?」
「Exactly!!下手な縛りプレイよりヤベーイ!心身崩壊を、薬と仲間とのニャンニャンで食い縛った訳です」
「とは言え。全開まで抑制するってなると、仲間の数人は使い潰すから控えてるんよね。彼は」
「確カニ。王ハ気ニ入ッタ仲間ヤ家族ヲ失ウ事ヲ、極度二嫌ッテイルカラナ」
「究極にして窮極の依怙贔屓。それが貴紀さんなんですよ。気に入れば護り、その逆なら殺すよ」
「故に、勧善懲悪ではなく。ダークヒーローとして物語を作った」
※従来のヒーローが出来ない、批判される事を行う。でなければ、この物語は完結や完成もしなかった…
「そう言えば……作者さん。次回作は考えているんです?」
「一応はね。けど、新しく投稿するかは現状未定だよ」
「フム。ソウダナ。作者ノ命ヤ精神ガ何時尽キル、奪ワレルカモ不明ナ訳ダカラナ」
※作者は精神と頭の病気
「えぇ。なのでもし次回作を投稿した際には宣伝をしますので、皆様も首を長くしてお待ちくだせぇ」
「それでは!この閑話を以て、ワールドロードは本当に完結と成ります」
「六年ト九ヶ月。本当二長イオ付キ合イ、誠二感謝スル」
「それでは読者の皆々様方。良き終末を」
──最後の閑話・完──
「あの罪をもう一度────あなた達は求めますか?長い長い旅路の終着点を、通過点にする罪を」
「這イ寄ル混沌。貴様……」
「まだ、真の黒幕は倒せていない。故に──私は認められない。物語を……終焉から零へ」
「…………王ヨ。王ガ救イシ世界ハ未ダ貴方ヲ──英雄ヲ求メテイルノヤモ知レン」
──THE END?──




