迫る天地大決戦。
迫る天地大決戦。
幻想理想郷ファンタジァの目映い世界を進む気球。
金色に輝く天の浮舟へと変化し、天上を目指し昇って行く 。
螺旋を描くスケルトン 半透明のルベリシオン天海道を滑るように進んで行く。
やがて視界が大きく開け、見通しのよい高天ヶ原へと出た浮舟 。
浮舟は、まるで風を失った帆船のようにピタリと、その場に留まった。
浮舟を囲むように大きな天画図が現れ出る。
『あの時と、同じだ……』
鉄屑傭兵団スクラッパーのリーダ、レンチの言葉に頷く面々。
スパナー、レンチ、ハンマーの三勇者とコマンダーのラジェッター、そして聖女クレィディアにとっては、二度目の来訪となった。
耳の立った白く大きな犬を連れた気品のある紳 士が浮舟に近付いて来た。
中世の西洋貴族風装いで身を包む彼。
『私のアントワープ大画廊へようこそ……』
『おや……君たちは前に一度、ここに来たね。』
『このパトラキ 犬 は死者を導く聖獣。』
『汝らが願う死者を黄泉の国より連れ戻す。』
『私の力が必要かな……』
『汝らが望むなら、女神の救出のため私も同行しょう。』
眼鏡少年ラジエツターが聖典シュヴァル.ガイ ヤを開いた。
パラパラと光のページを捲めくり彼をを見た。
『 能天使エクスシアイ………』
『彼はイデアポリス巣くう悪魔に 抗あがなう力を勇者に与える者。』
『また失われた死者を甦よみがえらせ導く者でもある…… 』
能天使エクスシアイに向かいレンチが叫んだ。
『うちらと共に地上の悪魔たちを打ち払う戦いに来てほしい!』
スクラッパー 鉄屑傭兵団長のレンチが中央の、ひときわ大き な一枚の画図に目を止めた。
そこには女神フレィヤが天使徒たちに支えら れ天へ昇る様子が描かれていた。
傍らには女神フレィヤに冠を捧げる最高座の セラフィム 天使の姿があった。
能天使エクスシアイが、その一際大きな絵画を見て呟いた。
『識天使セラフィムは三分の一の堕天使と共に地に落ちた。』
『彼は今や……反逆者ルシファーと呼ばれておる。 』
『そのものこそ、すべのて悪の元凶。』
『自らの天上の使いという立場を忘れ、高慢になり欲に溺れし物。』
『あのものは、天上の司が持つ燃える水の杯、大天使の涙と、女神フレィヤーを幻想理想郷ファンタジァより持ち去った。』
『あの物が、最後の一つ、プロテウスの眼を手にする前に、永遠の獄ゲヘナへ繋がねばならん。』
この天上の争乱はシュバルツと、その従者により反乱者共は地に追い落とされ収まった。
『残るは地の王と名乗る者共や、その背後におるルシファー。』
『天界の大天使たちが、お前たちの加勢に加わるであろう。』
『天と地の最終決戦は間近に迫っておる……




