地上王の復活と甦る前世の記憶。
地上王の復活と甦る前世の記憶。
壮大なピラミッドがイデアポリスの中央に直下そそり立つ。
中央に備えられた出入口から、異形の物たちがゾロゾロと列をなし出てきた。
全身を包帯で覆われ目の辺りだけが空いている。
ギラギラと光る眼光は、冥界から使者、そのものだった。
先頭で両手に王笏を持つオシリスが、
怒号の声で叫ぶ。
『我を殺した弟、セトは、どこにおるーーー!!』
ホスピタル.マスター、改めルシファーと名を変えた地上の神が傍らに立つザクセン.ハイマーに呟いた。
『ザクセン河の申し子、セトよ……』
『お前の兄が呼んでいるぞ。』
ザクセン.ハイマーの頭にルシファーが左手に持つ杯から燃える青い水の雫しずくを落とした。
途端、甦る前世の記憶……
遠い過去に、兄のオシリスから王の座を奪うため彼を殺害した惨劇。
イデアポリスが、まだエジプトと呼ばれ、ザクセン河がナイルと呼ばれ時代。
ルシファーの後ろに控えていたソフィーナに視線を移すルシファー。
『あのオシリスを冥界から呼んだのは……お前だな。』
『イシスよ。』
ルシファーの杯、青い燃える水の雫しずくがソフィーナの頭にも落とされた。
甦る前世の記憶がピラミッドを背景に映し出される。




