38/49
ガールウィニーと青年クワィアット。
森ガールウィニーと青年クワィアット。
山の稜線を思わせる崩れた街並み。
夕陽が長い影を落とす。
メインストリートに響く機甲兵団アボイタカラの鎧の金属音。
『サガセ!』
『サガセ!』
青年クワィアットは壁の裏で息を潜ませて隠れていた。
『お兄ちゃん?!』
彼の後ろから声を掛ける森ガールウィニー。
『クワィアットお兄ちゃんでしょ!』
青年クワィアットはウィニーの口に手でふさいだ。
『し、静かに……』
ウィニーは不思議そうに彼に訊ねた。
『どうしたの?』
『おねーちゃんに会いに来たのでしょ。』
機甲兵団アボイタカラはウィニーの声がする壁の方へ近寄って来た。
ミャ~ミャ~……
ミャ~ミャ~……
壁の裏側から顔を出す仔猫のボァ。
機甲兵団アボイタカラはボァの姿を見るとメインストリートを反対側へと遠ざかっていった。
ホッと一息つく青年クワィアット。
『追われてたのね……』
小声でクワィアットに語り掛けるウィニー。
その横に二頭の狼犬ウルフハウンド。
『ウィニー、流石は森ガールだな。』
『もう、コイツらを、てなづけているんだな……』




