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救世主、約束の戦士、タオのブルース開眼!!

救世主、約束の戦士、タオのブルース開眼!!



ドワーフの老勇者ブラック.スミスを失い涙覚めやらぬ鉄屑傭兵団スクラッパー。


しかし、彼らは瞳を拭いながらも進軍の歩みを止めなかった。


SSSスチールステルス.ストライカーの意思を受け継ぐ彼らの行く手を阻む機甲兵団の残党。


勇者のオーラを全身に帯びる鉄屑傭兵団スクラッパーに、恐れをなす機甲兵団アボイタカラ。


戦う意志も示さず潮が引くように撤退して行った。


かって機甲兵団アボイタカラが跳梁闊歩ちょうりょうかっぽしていたメインストリートを隊列を組み進む荷馬車隊。


荷馬車隊の長が辺りを見回して呟いた。


『イデア.ポリスのメイン.ストリートを何の障害もなく通行できるとは……まさに奇跡だ!!』


静まり返り荷馬車の滑車の音だけが広い通りに響く。


鉄屑傭兵団スクラッパーの団長、妖精エルフのレンチが油断なくボウガンを構え先頭を歩く。


大柄少年ドワーフのハンマーがレンチに話し掛けた。


『レンチねーさん、そんなに気を張ってばかりだと魔女ウィッチの館へ行く迄にバテてしまうよ……』


『オラが、隊列の先頭に立つからレンチねーさんは荷馬車で、少し休んでくれ。』


ハンマーの言葉に硬い表情を和らげ荷馬車へ下がるレンチ。


荷馬車の藁に横になると吸い込まれるように眠りにつくレンチ。


スパナーが、その様子見て、そっと毛布をかけてやった。


『団長さんは……そりゃ疲れるよな。』


小人族グル.リトルのラジェツター少年がタブレットを忙しく操作して熱反応を探索する。


『大丈夫……この荷馬車隊列の周囲から魔女ウィッチの館まで敵感知なし!』


交代で休むことにしよう……ラジェツターの気遣いに聖戦士スパナーも荷馬車の藁に横になった。


静静しずしずとメインストリートを何事もなく進む荷馬車隊列。


最後部の荷馬車に積んだ機甲兵団アボイタカラの残骸の一分が点滅を始めた。


ピピピピピピピ………………


酒を飲みながら荷馬車に乗り大きな笑い声を上げはしゃぐ行商人の若者二人。


『こんだけのアボイタカラ金属があれば俺たちは大金持ちだな!』


『そうだ!』


『そうだ!』


『ボク、この仕事が終わったら田舎で待ってる彼女と結婚式を挙げるんだ♪』


『あんちゃんは?』


『この先、予定はないの……』


弟分のクワィアットが兄貴のブルースに訊ねた。


『俺は長男だから両親の面倒をみて家を守る。』


『稼いだお金で、今度は自分の行商隊を編成して市を開くつもりだ。』


『へぇー!』


『あんちゃんは、やっぱ、すごいなぁ!』


二人の声にかき消されて機甲兵団アボイタカラの残骸が発する信号音に気付かない鉄屑傭兵団スクラッパーたち。


疲れて眠りに着いたレンチに代わって荷馬車隊列を率いる大柄少年ドワーフのハンマー。


大股でドシドシと足早に歩を進め、何を思ったか角を曲がるように荷馬車隊列に指示した。


『へへ、俺、この辺の地理は詳しいんだ!』


『こっちから行った方が断然、安全で近いぞ!』


その声に聖女クレィディアが彼に近付いて語りかけた。


『団長のレンチさんは、この道を真っ直ぐ行くと言ってましたが、進路を変更してよいのですか?』


大柄少年ドワーフのハンマーは胸をドンと叩いて答えた。


『亡くなったブラックスミスのジイチャンも言ってた!』


『戦いは自分の有利な場所を選べと!』


小人族グル.リトルのラジェツターのタブレットが激しく警告音を発した!


彼はメインストリートを外れて路地へ曲がる荷馬車隊列の先頭へ急いで走った。


長く伸びた荷馬車隊列は前列と後列へと二分された。


『ま、待つんだぁーーー!!』


『曲がってはいけない!』


鉄屑傭兵団スクラッパーは完全に二分された。


その時を待っていたかのように最後部の荷馬車でゴソゴソと機甲兵団アボイタカラの残骸が動き出した。


眠りに着いているレンチとスパナー。


荷馬車隊列の先頭に立ち更に歩みを進むめるハンマー。


その時、小人族グル.リトルのラジェツターのタブレットに大きな熱反応!


聖女クレィディアが空を見上げると三本足の大きな黒鳥が彼女に襲い掛かつて来た。


その巨鳥の異様な姿に逃げ惑う荷馬車隊の隊員たち。


『あんちゃん!』


『ボクたちも逃げるよーーー!』


『命あっての物種だよ!』


弟のクワィアットが兄のブルースに叫んだ。


『俺はにげねぇーーー!!』


『あの聖女さんを救うんだ!!』


二人の兄弟の選択は、彼らの運命の岐路となった。


逃げ出すクワィアットは背後から迫る血の爪団に捕らえた。


兄のブルースは武器も、持たずただひたすらに聖女クレィディアを助けるため走った。


『これをーーー!!』


走って近付くブルースに聖女クレィディアが黄金のタリスマンを投げた。


聖女クレィディアを抱きかかえてゴロゴロと転がり込むブルース。


三本足の黒巨鳥は聖女クレィディアを捕らえる事ができず再び空へ舞い上がった。


崩れかかった瓦礫がれきの建物の壁に寄りかかる二人。


聖女クレィディアと青年ブルースをタリスマンの光が包み込んだ。


どこからともなく貴婦人の声が通りに響く。


『女神プレイヤに選ばれし約束の戦士よ!』


『タオを開眼させよーーー!!』



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