女神像フレィヤの復元者にして預言者ソーサラスのシュヴァ.ルツの行方。
女神像フレィヤの復元者にして預言者ソーサラスのシュヴァ.ルツの行方。
『さぁ!』
『出来上がったぞい!』
武勇伝を話し終えたところで得物(武器)も仕上がった。
ドワーフのブラック.スミスは一降りの剣をまじまじと見て、それを聖戦士の少年スパナーに手渡した。
『これはお主が持つべき物じゃ。』
『聖戦士の座が空席のままでは都合が悪かろう。』
その剣の名はヘブンズソード。
聖戦士から悪魔と化した識天使セラフィムの持ち物だった。
ドワーフは破壊された女神フレィヤ像を見てポッリと言葉を洩らした。
『預言者ソーサラスのシュヴァ.ルツにしか壊れた女神像の復元はできぬ。』
『あの白いローブのソーサラスは、この街のどこかにいるはずじゃ……』
そのブラック.スミスの言葉を耳にしたスパナーの頭を一つの光景が過よぎる。
『俺……船で港に着いたとき白いローブを着た婦人が幼い女の子を抱いて破壊された女神族のところに立っているのを見たことがあるよ。』
『確か……幼い女の子の名前は……えーと……』
『ルチアだよ!!』
横から口を挟む黒髪美少女、妖精エルフのレンチ。
先程のブラック.スミスの話で母親の過去を知った彼女の目には涙が溢れていた。
リョース.アルヴァーの気性の強さと、並外れた弓使いの素質を引き継いだ彼女の手には母譲りのボウガンが握られていた。
ドワーフのブラック.スミスは一仕事終えた後、大岩から腰を上げた。
『とりあえず、この破壊された女神フレィヤ像を復元させねばならんの。』
『シュヴァ.ルツというと、あの天からの食糧マナを人々に分け与えている貴婦人のことですね。』
『それならば、闇市ボッタでよく見かけます。』
聖女クレイディアの言葉に一行は闇市ボッタへ女神の復元者ソーサラスのシュヴァ.ルツを探しに出発した…………




