表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/49

大聖堂前から噴水広場へと続く戦い。

大聖堂前から噴水広場へと続く戦い。



再生ルネサンス大聖堂へと向かう白馬の乙女ソフィーナ。


その後ろからウルフハウンドの車椅子少年スマイルが続く。


ソフィーナが白馬を車椅子の横へと付けスマイルに話し掛ける。


『シュバルッガイヤの聖典によると赤い目と青い目がフレィヤの女神像に嵌められ開眼する時


七人の勇者が世に現れ人々を救うとあるわ。』


『私の情報によると港へ持ち運ばれ破砕された女神像を運ぶ隊列が今、大聖堂へ向かっているらしいの。』


スマイル少年はソフィーナが情報に通じていることに不思議に思い訊ねた。


『ソフィーナさんは、なぜ、そんなに色んな情報が分かるの?』


ソフィーナなスマイルの質問に赤いカギ爪の紋章を見せ話した。


『慈善団体病院ホスピタルの真の姿は、血の爪団なのよ。』


『私はそこへ潜入して血の爪団の一人としての立場を利用し情報を得ているのよ。』


『私は表には出ない影の鉄屑傭兵団スクラッパーよ。』


『そろそろ噴水広場の近くまできたわ……』


『ここは血の爪団の本部が近くにあるらスマイル君が私と一緒にいる所を見られると都合が悪いわね。』


『大聖堂へ先に行っているわ。』


ソフィーナはスマイル少年に、そう告げると白馬の踵きびすを返して噴水広場を迂回して細い路地へ入って行った。


スマイル少年はウルフハウンドを走らせ最短距離で大噴水広場を突き抜け大聖堂へと向かった。


大聖堂前まで出ると路地から血の爪団の長らしき男が調度、階段を昇り門を潜ろうとしていた。


周りの団員たちが胸にテーブル当てて挨拶をしている。


血の爪団の長らしき男は手に青く光る宝石を誇らしげに持ち微かに笑っていた。


ウルフハウンドがロープを外して欲しい仕草を見せ頻りにスマイル少年に訴える。


普段と様子の違うウルフハウンドの興奮した姿に何かあると感じたスマイル少年はロープを外した。


ウルフハウンドは閃光のように門を潜ろうとしていた血の爪団の長らしき男へと向かって行く。


『うわーーーーっ!!』


『な、何だ、この犬は!!』


驚いた血の爪団の長らしき男は、思わず体勢を崩し手に持っていた青く光る宝石を落とした。


コロコロコロコロ))))))))))


大聖堂の前、石畳の円形庭に転がる青く光る宝石。


ウルフハウンドが素早く宝石を加えスマイル少年の元へと走った。


血の爪団の長が周りの団員に叫ぶ。


『あの小僧と、犬を取り押さえろ!!』


スマイル少年は危険を察知してウルフハウンドから青く光る宝石を受け取り


噴水広場へ続く下り坂へと向かい人混みの中へと車椅子を走らせた。


急な坂で勢い余った車椅子から転倒するスマイル少年。


それでも彼は手に持つた青い宝石をしっかり握って放さなかった。


転倒したスマイル少年を抱き起こす眼鏡の少年。


彼を傍らに立つ黒髪少女の後ろへと彼を隠した。


ドカドカと噴水広場へとスマイル少年を追って入って来た血の爪団が辺りを頻りに見回している。


黒髪少女の後ろで、ポケットから青い宝石を取り出すスマイル少年。


そのとなりで物知りの眼鏡少年が彼に呟いた。


『それは、もしや女神フレィヤの右目では!』


スマイル少年は宝石を見ながら彼にに答えた。


『これさえあれば、もうこれ以上、奴等(血の爪団)の勝手にはさせない!!』


血の爪団の長、ザクセンハイマーが前に出て黒髪少女の後ろに隠れているスマイルを見付けた。


『我ら血の爪団は、余り手荒な事は好まぬ……』


『そこの黒髪の少女よ!』


『後ろの小僧を我らにおとなしく差し出せ!!』


黒髪少女は、この街でも有名なクラッシャーの異名を持つ鉄屑傭兵団スクラッパーの長レンチだった。


『その少年を彼等に差し出してはなりません!!』


噴水の影から出てきた乙女の姿に周りを取り囲む人々が声をあげた。


『聖女クレィデア様だ!!』


スマイル少年を前後に挟んで守る体勢をとった二人に血の爪団の長ザクセンハイマーが叫ぶ。


『どうやら痛い目に会わないと分からないようだな!!』


血の爪団が剣を抜いて三人を取り囲んだ。


聖女クレィデアが大きな声で民衆に訴える。


『この血の爪団はイデアポリスの守護女神フレィヤ像を大聖堂から引きずりだしたのです!』


『しかも右目を取り出すという辱しめを女神像に与え港へと運び破砕しました!』


『この冒涜行為を決して赦してはなりません!!』


周りの群集も口々に血の爪団に向かい叫ぶ。


『そうだ!!』


『そうだ!!』


『この冒涜者たちを街から追い出せーー!!』


民衆は手に手に石や鍋、果物や椅子など手当たり次第に血の爪団へ向かい投げ付けた。


ドカン!


グシャン!


ガラガラ!


たまらず血の爪団の長ザクセンハイマーは撤退の指示を出した。


『おのれ!!』


『必ず、この屈辱、返してやるぞーーー!!』


黒髪少女レンチが右手を上げて叫んだ。


『いっでも、かかつて来な!!』


『この街は鉄屑傭兵団スクラッパーが守るーーー!!』


その様子を、少し離れたそれぞれの場所で見ている人物が三人。


一人は祭司ウィザード.ユーリー。


一人は白馬の乙女ソフィーナ。


一人は黒馬の貴公子ホスピタルマスター。


三人は、しばらく様子を見ていたがやがて街の中へと姿を消して行った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ