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キラキラ・オドオド・イライラ  作者: 太陽


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6/8

ぶつぶつ 6

 あの夏祭りの日から俺はずっとあの子のことを思っていた


「あの時 もしも 告白していたら 夏祭り一緒に2人で過ごすことができたかもしれない) と


「お互いが暇になったら告白しょう)


そんな思いを言おうか言おうかと思っていると全然暇なんてならずに時間は俺が思っている以上に追いついてくる


そんなオドオドした気持ちを持った俺は告白なんて言えるわけもなく時は流れ 11月下旬ごろを迎えようとしていた



「大将!今日もゲーム行かねーか?」


「大将じゃねーよ!俺は大介だから 大しか合ってねーじゃねぇーか!」


「大将だろ!ゲーム 太鼓の達人で鬼級フルコンボを何回も達成したんだ 達人通り越してもはや神 大将だろう」


(大将が神と同じってのもわからんが)


夏祭りが終わり 別に家にこもって過ごしているわけでもなく普通に楽しんでいる

ただ女の子の喋らなくなった それだけのことだ


「大将 クリスマスどーすんだ?」


唐突にでたクリスマス というワード 11月後半になり クラスメイトは学校最後のクリスマスを誰と過ごすのかで持ちきりだった



「俺は1日中のアニメかゲームで過ごすよ その方が気楽でいいしな!」


「いいのか?大将」


「いいって!イルミネーションなんて俺好みじゃねーし キラキラしたのをみると辛くなるんだ 花火みたいにさ」



「そうか、大将!俺とクリスマス過ごそうぜ!バカみたいに一晩中ゲーム三昧だ!」


「いいな!それ!楽しみにしてるよ!」




俺のクリスマスは男たちとゲーム三昧をすることで決まった




 珍しく雨の日 夏とは違い 厳寒の雨が身体中を包み込むぐらい厳しい寒さに節々が凍りつく

冬服になった制服も雨にあたり 一層俺の悲しみに拍車をかけているようであった






校舎の中で雨宿りしている1人の少女がいた

傘は持っておらず困り果てている


この雨は夜まで止まないという予報だ 女の子は傘がなければ家までこの凍てつく寒空の下 雨にうたれることになる



「あ」



気になって近くをみると夏祭り一緒に行けなかっあ里帆であった


あの時もそうだ あの時も季節は違うが俺が傘を貸して相合傘をしたことがあった



俺は里帆の顔を見つめる 里帆も俺の顔を見つめる



いつもならば「入っていくか?」っとなんともなく言える だが前と違うのは俺がそのことをいう勇気がなかったことだった



俺は悲しいと思いながらその場を通り過ぎる

里帆の瞳は青く濁っているように思えた



「ただいま!」


俺は母に告げると2階にある俺の部屋に駆け込む そして荷物をすてて 布団くるまった


今となって苦しさ襲いかかってくる 誰かが助けてやらないと里帆は雨に濡れて風邪を引いてしまうかもしれない

彼女も高校3年生 今が1番大事な時期 受験生なのだ


そんな彼女を見捨てた俺はほんとに最低な男だ



(誰かが助けてくれる その誰かになりたかった)


脱力した身体と心 一気に疲れが増してきた

目を閉じると魔法にかかったように眠りにおちた








 目が覚めたら朝だった 夜ご飯を食べていなかったので朝ごはんを食べて学校へ行く  


制服に袖を通す 制服ってなぜこんなに寒いんだろうと思う 身体がブルっと震えたまるで濡れ衣のよう



「おはよー」


学校の教室で挨拶をしてもクラスメイトの人たちは俺に顔を向けることない 俺に挨拶を返してくれなかった



どうしてだろうと疑問に思いつつも俺の席に腰掛ける


俺がなにも知らないことに腹が立ったのか 1人の女の子が俺の前に立つ なんだか睨んでいるようだった



「里帆っちを見捨てたんだってね あんな外は嵐だったのに 傘をいれてあげないで!」ほんと最低!」



「なんだ そんなことか」


「里帆っち あの嵐の中で歩いて風邪引いたんだよ? 」


「傘を持たねー里帆が悪いんだろ?なんで俺が怒られなきゃなんねーの?」



「あんたはなにもわかってない!里帆っちはわざと傘を忘れたの! またあの時みたいに話してくれるんじゃないかって!」



「なんだと?」



「夏祭りからずっと里帆っちもなんだか上の空で会話もなくて また相合傘一緒にしてくれたら またあの時みたいに時計の針が進むんじゃないかって思ってずっとずっと あなたとことを待ってたの!」



「そんな だって 夏祭りの時は別に誘ってなかっただろ?」



「君は誘ってたよ時計の針が間違えてた」




「そうだったのか?」












「うへへ 、うへへ なんだが 面白くなりそうね うふふ」



「あんな嘘つき男 もうこの学園にはいらないよね? 私がこの世から消してあげるね?」



その妖精はクラスメイト全員の後ろにまわる


そしてクラスメイトたちは普段絶対言わないような言葉を大介に投げかける



「あの人が 受験生の里帆の人生を崩したのね」


「約束を破るなんてほんと最低男」


「頭おかしいんじゃないの?」



まるで操られたように普段言わないセリフが次々と刃のように放たれる



「帰れ!帰れ!帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ」


帰れという言葉を何度も小声で唱えるように小さく口にだしていく



「そんな? 私 そんな悪口を言うなんて望んでない!私はただ 大介くんに好きって伝えてほしくて」



「俺 帰るよ いらないんだろ?」


「いや、違う」



俺はクラスメイトの念仏のような帰れコールに導かれながらその場をあとにした












「うへへ うへへ 楽しいねー まっしろな心を黒く染めあげるのは 何度やっても最高ね (笑)」



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