ウルウル 5
この世界の人たちは感情や気持ちをもっていつも生きている
苦しい時とか 楽しい時とか 悲しい時と
その気持ちをどこかにしまい込んでみんなみんなもって生きている
その感情とか気持ちの移り変わりをコントロールするのが私たち 感情の精霊の仕事だ
今日も私たちは青の世界の住人たちを空から見渡してながら私たちは仕事をしている
雲から青の世界をみているとあの学生さん2人がみえる
今日は念願の夏祭り当日というのにもかかわらずなんか気まずい空気と距離感に私まで心が荒んでしまう
下校する2人の後ろ姿がなんともさみしそうだった
「おいおい!夏祭り行こうぜ!暇なんだろ?」
「あぁ いや そうだな」
「なんだよ!なんか予定でもあるのか?」
「いや無いけど」
「じゃ夜6時いつもの神社に集合な!」
どうやら男の子は男友達で夏祭りに行くことが決定したらしい 男の子は自分から誘えなかった夏祭りに行くことに嫌気が差していたのだろうか
「ねぇーねぇーねぇー夏祭り行こーよ?
「私は別にいいよ 興味ないし」
「夏祭り興味ないの!そうか あんた彼氏いないからさみしいんだぁー? 大丈夫だよ!私もいないから!」
「そうじゃなくて!」
「よーし!夏祭りでイケメンの彼氏見つけるぞぉー!」
「ほら!あんたも!」
「おおーーー!」
女の子の方も夏祭りに行くみたいだ もしかしたら 夏祭りで偶然会うかもしれないというあらぬ期待を望みつつ
私は夜が来るのを待った
「ほらみて!みて!屋台! 何食べる?」
「私はいいよ」
「ねぇーせっかく夏祭りに来たんだからさ もっと楽しもうよ!青春は待ってくれないぞ!」
「イケメンはどこだぁーぁーー」
「もう!未来ったらもう!」
「おい!何キャロキャロみてんだ?」
「いや、別に?」
「俺はわかったぞ?かわいい女の子探してんだろ?わかる、わかるぜ!大将!」
「そんなんじゃねーよ、ただ」
「あいつがいるかなって思ってさ)
アナウンサー「夏祭りフィナーレを迎えるお待ちかねの花火大会が開催されます みなさーん!是非!大事な人とみてくださいね!」
「ほら!ほら!里帆っち、花火だよ!」
色とりどりの花火が視界全てに広がって 夏という一瞬の季節が終わろうとしていた
「もしも、私が恥ずかしがらずに誘っていたら? もしかしたら 2人で一緒にみれたかもしれないのに」
「ふんん うぅー うぅーはぁー」
「えーー?里帆っち なんで泣いてんの?」
「な、なんでだろうね、涙」
これは花火で感涙したわけではない また違う涙だった
「うぇー?ウルウル?いつの間に?)
「うえーん 悲しい 最後の夏の思い出がこんなことに うぅ なっちゃうなんて うぅー! 私泣いてもいいですか?」
この子はウルウル 悲しい時とか苦しん時とか 涙を流すような辛い感情になった時に現れる感情の妖精 辛い物を食べた時の涙さえこんな感じなるからいつもどこかで泣いちゃってる
「あ!2人とも」
男の子時に女の子がほとんど隣の席で花火大会をみていた
男の子は女の子を探してキョロキョロしているが女の子はもう涙を流しちゃって花火大会どころではなくずっと下を向いていた
「お願いします!気づいて」
しかし 私の願いは届くことはなかった 男女のすれ違いは私にはどうすることもできなかった




