ワクワク 3
この世界の人たちは感情や気持ちをもっていつも生きている
苦しい時とか 楽しい時とか 悲しい時とか
その気持ちをどこかにしまい込んでみんなみんなもって生きている
その感情とか気持ちの移り変わりをコントロールするのが私たち 感情の精霊の仕事だ
今日も私たちは青の世界の住人たちを空から見渡してながら私たちは仕事をしている
「すごい気持ちいいー」
雲の上を走りながら 雲と雲の間を通りぬける
(私たちはどんなところだって一瞬で飛んで行くことができる だって妖精だもん!)
「おーい!キラキラ!そこでなにしてるんだぁー?」
遠くから私を呼ぶ声が聞こえる どうやらあっちの雲からのよう
「おーい!」
私もすかさず手を振り返し挨拶をした
「キラキラ こっちにきてみろよーすっごいワクワクするぞ?」
「ワクワク?」
私はその声に招かれるように雲を渡っていった
「なに?どうしたの?」
「おぉ~?キラキラ 久しぶりだな!元気だったか?」
「まぁ元気だけど ワクワクほどじゃないよ」
「そうか?へへへ」
この子はワクワク 嬉しいこととか楽しいことを期待して心がときめいた時に登場する感情の妖精
いつも楽しいことや嬉しいことをいつも空の上から探している
「キラキラ?みてみろよ?あの子 」
「え?なになに?」
私はワクワクが指さした方向に目を預けた
ここはとある商店街のお祭り どうやらここでくじ引きゃ福引を開催しているみたいだった
でも ワクワクの視線はそこじゃない どうやら 福引きをやる子どもに目を向けられていた
手には強く握りしめられた1枚の福引券 他の人はたくさん持っているのにその子供は1枚だけだった
「くじ引きって何が出るのかワクワクするよな!」
「うん!すごいキラキラしてる!」
「福引券1枚しかもらえなかったなぁー」
「どうしょう?」
お父さんもお母さんも僕のためにいつもお金を大切にしてくれた 好きな習い事も変な顔しないでやっていいって言ってくれた
だから僕ははじめて買ってもらった福引券でお父さんお母さんを旅行に連れて行ってあげたい そう思ったんだ
お父さんもお母さんも僕が生まれてから夫婦で旅行もしてなかったから僕はプレゼントしてあげたいんだ
「はい、福引券1枚ねー1回回してね」
「うん!」
(狙うは一等の温泉旅行だ!)
「必ず当てる!」
僕は楽しい気持ちでくじ引きを回した
(何が起こるかわからないのも楽しいんだ」
「あれ?ワクワク?」
ワクワクは子どものすぐ近くに立っていた
「コロコロコロコロ」
くじ引きの玉がでた
「あ!!」
「大当たり!!!」
「やったーー!!」
(よくやったな!)
「よかったよーワクワクの楽しい気持ちがきっと大当たりにつながったんだね?」
「おい!何やってんだよ!キラキラ?」
「へ?何?」
「お前も行くんだろ?さぁ!手を伸ばすんだぞ?」
「え?ええエエエ」
「ハハハ!ハハハ!ハハハ! ジエットコースターみてぇーだな!キラキラ?」
「いきなり怖すぎだよぉ!」
「すぐに慣れるよ どうだ?ワクワクしていただろ?」
「うん、なんか楽しい気持ちになってきたよ」
私とワクワクは無事に地上に降り立つ
「お父さん?お母さん?いつもありがとう!これ、福引で当たったの!だからたまにはお父さんとお母さんだけで楽しんできて!」
お母さんとお父さんは目がうるうるしながらこう言った
「何いってんの、翔平も大切な家族なのよ!だから 3人で一緒に行きましょ?」
「え?うん!」
「キラキラ?次はお前の出番だからな?」
「うん!
私は翔平くんの後ろで静かに微笑むと翔平くんの心に光が灯る
「なんだかみんなキラキラしてる!」
「やったな!キラキラ 夢を与えるってほんとにすごいな!」
「ワクワクがいなかったら私はいなかったから ほんとにありがとね!」
「お前ってほんとにいいやつだな!」
「ちょ?ちょっとワクワク?ひゃ!」
私は急にワクワクに抱きつかれてちょっとドキドキした




