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短編とかその他

何がなんでも好きになってほしい俺は、ゲスい方法で自作自演に力を入れる

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2022/09/13



 俺には好きな女の子がいる。


 その子は、俺が通う学校のマドンナ的な存在で、多くの人に囲まれている。


 だからこそ、好きだけど告白できなくて悩んでいた。


 俺には特に良い所がないし、人より秀でているところもない。


 勉強もできて可愛いあの子と、つりあう所なんて何もなかった。


 でも、諦める事はできない。


 だって、好きだから。


 滅茶苦茶好きだから。


 考えるだけで胸が張り裂けそうなくらい好きだから。


 しかしこのままでは、付き合える可能性はゼロパーセントなので、俺は策を練る事にした。







 というわけで考えた結果、自作自演に頼る事にした。


 多少卑怯な手を使っても、かわいいあの子に好きになってもらうんだ!


 友人からは「うわー、最低だなお前」と言われてしまったが、やるといったらやるのだ!


 自慢じゃないが俺は悪知恵だけは、そこそこ働くからな。


 よし、まず最初は相手の印象に残るようにしよう。


 町で暇してるごろつきを探し出して、お金をばらまくぞ!


 家が金持ちだと、こういう所が便利でいいよな。


 それでその金で釣ったごろつきが、あの子に絡む。


 あの子は習い事をしているからな、いつどこの道を通るかは把握しやすい。


「あん? お嬢ちゃん俺達にぶつかってきておいて、詫びの一言もないんか?」


 ごろつきよ! なんてテンプレートな絡み方だ!


 頭の悪そうなセリフだな。


 だからごろつきやってんのか。


 視線の先にいるあの子は怯えて震えている。


 なんて可哀想に!


 いま、助けてあげるからね!


 自作自演だけど!


 けど。


 俺は出ていけなかった。


「見ていたぞ、言いがかりをつけてきたのはそっちだろ! 彼女を解放しろ!」


 なぜなら、クラスで一番のイケメンが登場。


 さっそうと現れて彼女をかばっていたからだ。


 しかも腕っぷしも強かったようで、ごろつきを瞬殺。


「大丈夫か?」

「うん、助けてくれてありがとう」


 イケメンはあの子と良い感じになってしまった。


 なんて事だ、失敗だ!


 恋敵の応援をしてしまうなんて!






 こうなったら次の策だ!


 あの子は頭がいい。


 毎回学年で一位の成績をとるほどだ。


 だからテストでいい成績をとって、あの子の記憶に残るようにしよう。


 そうと決まれば猛勉強、ではなくカンニングの準備だ!


 職員室に忍び込んで、先生の机を漁るぞ!


 やった、解答用紙の見本をゲット!


 これで高得点は確実だぞ!


 さっそくテスト当日に、筆箱に仕込んでおいたカンニング用紙を確認。


 テスト用紙に答えを書き込んでいくぞ。


 これで高得点は間違いなし!


 しかし。


「お前カンニングしただろ。今回のテストは0点な」

「そんな馬鹿なっ!」


 カンニングした事が教師にばれてしまった。


 一体なぜだ!


 疑問に思っていたら、文章記述の解答を丸ごと写したせいだった。


 ぬうう。


 思わぬ落とし穴だったな。


「いや、やる前に気づけよ」


 マイフレンドが何か言ってるが、無視した。






 こうなったら最後の手段。


 ライバルとなりうる者達の悪評を徹底的にながして、足をひっぱるぞ。


 自分が上がれないなら、相手を下げて蹴落とす作戦だ!


 さっそくある事ない事いいふらそう。


 あの子を狙っている男子は特に重点的に狙い撃ちだ。


 校舎裏でタバコを吸っていたとか、ヤンキーと仲良くしていたとか。


 センスがダサいとか、頭が悪いとか。


 思いつく限りの悪評を流したぜ!


 けれど。


「お前、サイテーだな」


「そんな奴だったなんてな」


「絶交だぜ」


 なぜか皆にばれてしまった。


 なぜだ!


 すると最後に友達枠の中に一人だけ残っていたマイフレンドが、呆れながら告げてくる。


「そりゃ、同じ生徒から何回も悪口聞かされてたら不審がらないほうがおかしいだろ」


 くそう!


 盲点だった。


「お前、馬鹿だろ」


 もっとよく考えて策を実行するべきだった!







 そんなわけで、気になるあの子へアピール作戦はことごとく失敗。


 俺の評価はゴミみたいになってしまった。


 とほほ。


 最初から地道に努力してればよかったかな。


「あいつ、噂のろくでなしよ」


「目があったらろくでなしがうつるわ」


「やだこっちみないでよ。皆、あっちに行きましょ」


 ここからの挽回は厳しいぜ!


「まだ挽回できる余地があると思ってるところが、末期だよな」


 うるさいぞ、マイフレンド。


 はぁ、コツコツ頑張ってれば、そうすれば大したプラスにならなくても、こんなにマイナスな評価にはならなかったかな。



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